ヘアカラー 茶髪はヘアのダメージにとどめの一撃 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:ケミカルデイズ
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・ヘアカラー 茶髪はヘアのダメージにとどめの一撃      
 
     
 皆さんは髪を染めたことがありますか。
 毛染めには、中高年の人が白髪を染めるものと、若い人が自分の本来の髪の色を変えるという全然ちがう用途があります。

髪染めといえば昔はほとんど白髪染めでしたが、1980年代になって若者の一部で、ブリーチ剤で髪の一部ないし全体を脱色することが流行しました。

1990年代にはもっと明るい脱色が若者に広くはやるようになり、「茶髪」ブームとなりました。

落ち着いた色調の茶髪が中年女性や子供まで広がりました。
 ところが、2003年ころからは、若者の間で黒髪も見直されるようになるという逆転現象が起きています。

日本人らしい黒髪が魅力的な女性タレントも増えてきました。

 染毛剤メーカーの統計では、黒髪用の毛染めの売り上げは2001年をピークとして減ってきています。
毛染めはヘアカラーリング剤とも呼ばれ、染毛剤と、染毛料に大別されます。
染毛剤は、二つの薬剤を混ぜ合わせて効果を発揮させることで、長期的に髪を染めるものです。主成分の酸化染料と過酸化水素水を混ぜ合わせ、髪の本来の食い色素を過酸化水素水で脱色し、染料が髪の中に浸透して、髪の内部を染めます。
 もうひとつの染毛料は、髪の表面を染めるもので、長持ちしません。

ブリーチ剤(漂白剤)は過酸化水素で髪が本来もつメラニン色素を脱色して髪を明るい茶色にします。

次は若者向けの染毛剤製品の成分表示例です。実にいろいろな物質が入っています。
※印は「有効成分」、無印は「その他の成分」
1剤・・・硫酸トルエン-2.5-ジアミン※、レゾルシン※、ラアミノフェノール※、メタアミノフェノール※、塩酸2.4-ジアミノフェノキシエタノール※、精製水、濃グリセリン、1.3-ブチレングリコール、ステアリルアルコール、流動パラフィン、メチルポリシロキサン、ツバキ油、加水分解シルク、パールカルクエキス、水溶性コラーゲン液(3)、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、エデト酸二ナトリウム、無水亜硫酸ナトリウム、L-アスコルビン酸ナトリウム、強アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液、香料、黄色202号の(1)
2剤・・・過酸化水素水※、精製水、ジプロピレングリコール、セタノール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ヒドロキシエタンジホスホン酸液、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
美容液・・・水、グリセリン、エタノール、セタノール、ジメチコン、イソノナン酸イソノニル、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアリン酸グリセリル、乳酸、セテス-20、パンテノール、香料、橙205

 染毛料、ブリーチ剤よりも染毛剤がはるかに有害です。

まず、脱色することで髪のたんぱく質ケラチンを破壊するので、髪そのものが傷み、人によっては髪がボロボロになります。

さらにかぶれることが多く、消費者団体の調査では、使用者の4割が、髪のつやがなくなった、ヒリヒリ痛む、目にしみる、皮膚がかぶれるという障害を経験し、皮膚障害を経験した人は10数%に及んでいます。

染料のパラフェニレンジアミンなどはアレルギー性のショックを引き起こすことがあり、死者まで出ています。

パラフェニレンジアミン、メタアミノフェノールなどは発がん性の疑いがあり、腎臓障害、血液疾患などが指摘されています。

上の製品にも、かぶれやアレルギーに注意するよう書かれています。

 染毛料は、髪へのダメージや危険性はより少ないのですが、化粧品に含まれるような有害な成分がいろいろ使われてて、タール系色素は発がん性の疑いがあり、合成洗剤は、これらの有害物質を頭皮の内部に浸透させます。

 若者の髪は、シャンプーを使って洗いすぎることで、皮脂など本来もっていた保護成分を落とし、様々なヘア製品の有害成分に晒され、ただでさえさんざん痛めつけられています。

そのため、若くして髪が薄くなったり、細くなったり、白髪になったりという人が見かけられます。

その上に、茶髪による染毛剤の影響が加わるのはとても怖いことです。

 上に書いたように、若い人たちの間での染毛ブームのピークは過ぎたようですから、せっかくの黒い髪を大事にすることをお勧めします。


【関連情報】
・酸化染料を含むヘナ白髪染め-未承認で販売されているものについて-(国民生活センター2007/06/06)(更新日2010/08/30)
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20070606_1.html
・ヘナ配合の白髪染めをうたった商品-染毛効果を中心に-(国民生活センター2006/09/06) (更新日2010/08/30)
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20060906_1.html
・ヘアカラーの比較テスト結果(国民生活センター1998/04/07)(更新日2010/08/30)
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20060906_1.html