香水 あなたにとって良い香りも、ほかの人にとってはどうかな? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:ケミカルデイズ
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/index.html

・香水 あなたにとって良い香りも、ほかの人にとってはどうかな?      
 
     
  香水は、昔から心地よい気分にさせたり、いやな臭いを隠したりするために使われてきました。いい香りの香水やオーデコロンは、みなさんもきっと好きで使っていることでしょう。

 香水やオーデコロン、化粧品などに使われる香料には、天然香料(動物性・植物性)と、石油系物質やコールタールから作られる合成香料があります。

 動物性香料は動物の生殖腺分泌物から作られ、種類も生産量もごくわずかです。じゃこう(ムスク)、霊猫香(シベット)、海狸香(カストル)、竜涎香(アンバーグリス)など。じゃこう(麝香)が有名ですが、ジャコウジカの雄の香嚢(こうのう)から取るために、絶滅の危機に瀕し、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」で取引が禁止されています。そのため、現在は合成ムスクが使われています。

 植物性香料は芳香のある植物(バラ、ラベンダー、ジャスミン、ハッカなど)の花、、つぼみ、果実、葉、枝、幹、根、樹脂などからアルコールなどで抽出してつくります。

精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれて、種類は1500にもおよびます。

◇合成香料
 石油系またはコールタール系化学製品を原料として合成されるものの他に、天然物を原料として、天然にある香気成分あるいはそれに似た成分を合成したもののことをいいます。

種類は1万種類以上で、さらに増え続けています。
 合成香料は一つでは用いられず、数十から数百種の香料を調合した、「調合香料」として使われ、次々といろいろな「香り」が開発されています。

◇香水の問題点
・一つには合成香料には、香りを保つための保留剤としてフタル酸エステルが使われています。フタル酸エステルは環境ホルモンとして、生殖能力を損なうおそれなど、さまざまな影響が言われていますので、できるだけ避けるのがいいでしょう。
また、合成ムスクも同じように、環境ホルモン作用などの有害性が言われています。
・化学物質過敏症(注)の患者さんの体調が悪くなる原因物質として、有機溶剤入り製品と並んで、香水、化粧品、ヘアスプレー、ワックス、芳香剤、衣服の合成洗剤の匂いなど、香りが強いものがあげられます。

 香りは、鼻の嗅覚が受けた刺激が直接脳に伝わり、神経系、免疫系、内分泌系に強く作用します。

効能と同時に、マイナスの影響も大きいのです。
 いい匂いとされる物でも、濃度や環境によって、また人によって、不快・苦痛を感ずる場合があります。

最近、全国の自治体で、公共の場所での「香料自粛のお願い」ポスターを掲示する動きが広がっています。
 強い香りは、電車の中や学校、映画館など人が集まる公共の場ではマナー違反である、ということも知っておいてください。

岐阜市の香料自粛のポスター
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/gifu_kouryou_jishuku_poster_L.html
香料(香水・整髪料など)自粛のお願い
「香料等は、アレルギー体質の人や化学物質過敏症の方にとっては、アレルギー症状やぜん息などを誘発することもありますので、配慮されるようお願いします。」