高残香性柔軟剤、消臭除菌スプレー、家庭用洗浄剤による伴侶動物の健康被害 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Migiwa Ttki
3月9日 0:06
高残香性柔軟剤、消臭除菌スプレー、家庭用洗浄剤による伴侶動物の健康被害を、小動物臨床の獣医師専門雑誌に掲載していただきました。

原稿をそのままSNSにアップする許可が下りませんでしたので、以下に症例のご説明をいたします。

化学物質に関する専門知識は薄いので、皆様からご教示いただけますと幸いです。

柔軟剤の症例1
高残香性柔軟剤を使用するようになった家庭で飼われていた猫が、流涎、斜頸、元気食欲の低下で来院。

肝酵素値の上昇、腎機能の低下が認められた。

高残香性柔軟剤の使用を中止したところ、症状は改善した。

柔軟剤の症例2
同様に、高残香性柔軟剤の使用を開始した4日後に、意識混迷で横臥したまま連れてこられた猫では、血液検査で白血球数の増加、軽度の貧血、肝酵素値の上昇、腎機能の低下が認められた。

入院治療で3日後に意識回復し、初日の血液検査の異常値はすべて改善が認められた。自宅での高残香性柔軟剤の使用を中止して退院とした。

その後数年が経過するが再発は無い。

柔軟剤と除菌スプレー症例
飼い主は、非常に強力な高残香性柔軟剤、高残香性洗濯用洗剤を使用し、香り付きの消臭・除菌スプレーをこまめに、ありとあらゆるものに噴霧していた。

洗濯物はサンルームに干していたが、飼っているペキニーズは好んでこのサンルームで昼寝をしていた。

その3年間、ペキニーズは時折『キューン、キューン』と鳴き出してうずくまり、呼吸困難となるという発作を繰り返していた。常に眼脂・流涙もひどく、治らなかった。

その後、飼い主自身が化学物質過敏症を発症したため、これらの使用をやめたところ、ペキニーズの上記の症状も全て消失した。

塩素系洗浄剤の症例1
飼い主が、浴室で塩素系洗浄剤をスプレーしている様子を後方で見学していた猫が、翌日より元気食欲の低下、虚脱、徐脈を認めた。血液検査では軽度腎機能の低下があり、入院治療とした。

入院3日後に呼吸困難となり、6日後に胸水が貯留した。

各種の検査により、呼吸器障害による急性肺高血圧症に陥ったと診断した。

その後は回復し、以後3年間再発は無い。

塩素系洗浄剤の症例2
呼吸促迫、元気消失のため来院した猫は、血液検査で異常は認められなかったがレントゲン検査では、肺野全域の透過性の減弱があった。

入院治療としたが、原因不明のため治療も手探りで、12日後に死亡した。

再度の飼い主への問診で、初日に猫のいる近くで、塩素系洗浄剤を用いて電化製品の清掃をしていたことが分かった。

その他にもいろいろ症例はありましたが、紙面の都合で割愛されました。

以上です。

 

runより:voc研究会FacebookのMigiwa Ttkiさんから情報を頂きました。

ありがとうございます。