・こう見るとほとんど全ての野菜に見えてきますね・・・・・
そもそも農薬ってなんで体に良くないの?大きく3種類に分けて解説。
農業の仕事を効率良くしていると考えられている、この農薬。
改めて“何が良くないのか”をみていこうと思います。
農薬
1 あの枯葉剤の仲間:規制が緩和されたと上述した“グリホサート系”。
これは有名な“ラウンドアップ”とも言われる“除草剤”なのですが、
ベトナム戦争の時に使用された“245-T枯葉剤”の類似品で、共に“M社”の製品になります。
この“245-T枯葉剤”は奇形児が生まれたのでご存知のかたも多いのでは。
2 海外ではすでに厳しく規制がかけられている“ネオニコチノイド系”。
これは、神経を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめるものです。
ヨーロッパではすでにネオニコチノイド系の農薬は“使用禁止”、もしくは“強い規制”がかけられていますが、日本ではこの種類のものが年末に新規登録されてしまいました。
3 地下鉄サリン事件のサリンの仲間: “有機リン系”。
これは、神経系・呼吸器系に対する毒性化合物です。
神経ガスとして有名なサリンはその仲間のようです。
農薬散布
簡単に説明しましたが、これだけ見ただけでも、決して食卓に乗る「食べ物」にかけるべきではないということは
素人の方ですらわかる、とっても怖い薬物というのが分かっていただけたでしょうか。
裏側を知ると、
農薬の使われていない作物を選びたくなってきますね。
農薬は洗ったとしても「落ちない」農薬が収穫後も残っている?
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さて、今までは農作物を作っている間にしようされる農薬についてお話ししましたが、
今度は“残留農薬”についてみていきましょう。
一般にいう“残留農薬”とは、農作物を作っている間に使用される農薬が
どのくらい残っているかを示している場合が多いようです。
農林水産省が公表している平成26年度のデーターによると、検査に使用しているサンプル数に対して、規定値を超えていない作物はなく、どの作物もかなりの割合で規定値オーバーのものが見受けられました。
残留農薬の基準値を超えているものは“0”という見方ですが、ここには落とし穴があります。
基準値よりほんの少しだけ少ない数値だった場合も、この表だと“0”にカウントされてしまうという点。
そして、表真ん中の“最高値”より“残留農薬基準値”の方が数値が大きいのにも疑問が生じますし、不安です。
残留農薬
(引用:農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_monitor/attach/pdf/26_monitor-2.pdf)
・残留基準値 “一日摂取許容量” の考え方とは?
一日に大量に摂った場合に現れる健康への影響についても調べていない・複合的に摂取した場合の影響ももちろん調べていない
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農林水産省によると、
「一日許容摂取量」とは、毎日一生とりつづけても健康への影響がないと考えられる量
とのことらしく、
「健康への影響は、短い間に大量に摂った場合に現れるものと、長期間摂り続けた場合に現れるものがあります。
これまで日本では、長期間の動物実験から求められた一日許容摂取量と一日の農薬の摂取量を比較することで健康に影響があるかを判断してきました。なお、海外では、一日に大量に摂った場合に現れる健康への影響についても調べています。」
(引用:農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/training/pdf/081225c.pdf)
とも記述があります。
日本では、一日に大量に摂った場合に現れる健康への影響についても調べていないようです・・・。
そしてもちろん、私たちは単一の残留農薬を食べているわけではなく色々な種類の農薬を食べているわけですが、
複合的に摂取した場合の影響ももちろん調べていないです。
子供だとたった一種類の果物でも簡単に許容量を超えてしまいます。
コップの水
また、子供だと、大人よりも体が小さいので、たった一種類の果物でも簡単に許容量を超えてしまうリスクもあります。
健康な人や体の弱い人、年齢など、
どんな人を対象にして“一日の許容摂取量”を決めているのかは分かりませんが・・・。