・私たちのアンケート調査で、体の不具合症状を尋ねたところ、鼻や喉の炎症と呼吸器症状、目の炎症と体がだるい、頭痛などの中枢神経症状が主でした。
この症状種類は、イソシアネートの毒性によるものと一致します。
・吸入した時と繰り返し吸入した時の症状が書いてありました。
強いアレルギー物質です。そのアレルギーは、目や皮膚や粘膜刺激だけでなく全身に及びます。
職場で調べやすい喘息にもなりやすく、重症の肺障害で治らずに、死に至ることもあります。
外からは分かり難いけれども中枢神経障害も記述されています。
発癌性もあります。
近頃症例が出てきたのはアレルギー性の血管痙攣性収縮で、狭心症や心筋梗塞が急に起こることです。
他のアレルギー性薬物でも起こるもので、コーニス症候群という名前が付いています。
・先一昨年に、米国全体の工業衛生会で、イソシアネートから身を守るための安全教育講習会を、1週間にわたって200枚のパワポを使って実施しました。
その中の健康影響のところから抜き書きしてみました。
食べ物は日に2㎏ですが、空気は日に20㎏も吸い込んでいます。イソシアネートは、主に呼吸で身体には入りますが、皮膚からも入ります。
口から入るのは、消化器で処理されやすいので大きな問題になりません。目や皮膚・粘膜や呼吸の通路に刺激があります。
反応が激しい時には、気管支が激しく反応して強い咳や、胸の締付感、呼吸困難にもなります。
目に涙が浮かんだり流れたり、痛んだり、赤くなったりもします。
・鼻水が流れたり、反対に鼻が詰まることもあります。
これが喘息の前触れのこともあります。
呼吸器のアレルギーは、イソシアネートを吸い込んですぐ症状が出る時と、数時間経ってから症状が出る時と、その両方で、その場でも症状が出て、一時治まり、数時間後にまた始まることもあります。
イソシアネートでアレルギーを起こすと、他の物によっても気管支炎の症状がおきて、何カ月もそのあらゆるものに過敏な気管支の症状が続きます。
正に、多種化学物質の引き金ですね。