7:日本の健康に影響が大きい空気汚染化合物とその製品 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・精密分析のクロマトグラフ方法の原理はこの図のようです。

汚染化合物が混じった空気試料を、ごく細い長い管の中に通します。

通り抜けにくいので、汚染物質のうち、小さくて通りやすい化合物は短い時間で通り抜けて、大きいものは通り抜けるのが遅くて、化合物が種類ごとに分かれて出てきて、出口にある検出器に通り抜けた時間とその量が記録されます。

・これがその記録です。

横軸が通り抜けてきた時間、山の大きさが量です。

グラフには、初めにはこういう化合物の名前は記入されていません。 

純粋な化合物を標準試料として同じ分析器でグラフを書かせてみて、同じ時間に出るものは標準試料と同じ化合物だ、と判断するのです。 

イオンの重さを測る質量分析器を検出部分につなげ、化合物が分かれたイオンから化合物種類を推定する方法も使います。 

しかし種類が多いイソシアネートでは、標準試料も今は11種類しかなくて、分からないイソシアネートも多いのです。 

全種類のイソシアネートの合計濃度を測るのに必要な試薬も日本には輸入してなくて、イソシアネート汚染の安全性を精密分析で測定することは日本ではできません。

・床に、ワックス代わりのコーテイングというのが集合住宅で多いのですが、床暖房したら猫が血を吐き、人も喘息になった例があります。 

そのコーテイング剤を塗った板を精密分析したところが、冷たいときには出ませんでしたが、90度に温めたら、検査した11種類のイソシアネートの内の7種類のイソシアネートが検出されました。 

このうち、原料に使うはずがない種類のイソシアネートが半分以上の4種類で、明らかに塗料の膜が分解したイソシアネートになった事が明らかです。