2:EU、ネオニコチノイド3種を屋外使用禁止へ | 化学物質過敏症 runのブログ

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・EUの規制―屋外での使用は完全禁止へ 

欧州委員会とEU 加盟国は EFSAの上記の報告を丁寧に検討し、既に2012年に指摘されていたネオニコチノイドの屋外で使用によるハチへのリスクを確認しました。

2018年5月29日、EU 加盟国は欧州委員会が提案した上記のネオニコチノイド3種(イミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム)について屋外では完全に使用禁止とする規則を承認し、翌30日に公布しました。アセタミプリドについては、2033年2月まで有効成分としての承認が更新されています。

 

ネオニコチノイド暫定規制を欧州司法裁判所も支持
イミダクロプリドとクロチアニジンを開発したバイエルクロップサイエンス社(クロチアニジンはタケダ・ケミカル・インダストリーズ社との共同開発)、チアメトキサムを開発したシンジェンタ社は、2013年のEU によるネオニコチノイド3種の暫定禁止が違法であるとして、欧州司法裁判所に訴えていました。
2018年5月17日、その裁判の判決が出ました。欧州司法裁判所は、予防原則とはヒトや環境に対するリスクについて科学的な不確実性があったとしても、はっきりとした被害が生じるまで待つことなく対策をとることができることであるとし、欧州委員会は予防原則を適用して暫定規制を行ったことに違法性はないと判断しました。
この裁判では、農業関係のロビーイストたちがバイエルとシンジェンタを支援し、反農薬ネットワーク・ヨーロッパや欧州養蜂協議会、グリーンピース、クライエント・アース、バグライフ、サム・オブ・アスの6つの NGO の連合が欧州委員会を支援していたそうです。

反農薬ネットワーク・ヨーロッパは、EUのネオニコチノイド三種の屋外使用禁止の規制を支持するものだとこの判決を歓迎しています。
 日本でも早急なネオニコチノイドの規制の実現が望まれます。