埼玉県戸田市議会[ 平成30年 9月定例会(第3回)-09月04日-03号 ]
(一部抜粋)
◆◆3番(佐藤太信議員) 御答弁ありがとうございました。
今回の質問は、化学物質に悩まれている当事者から相談を受けたことが背景にあります。
相談を受けた当初は、私は恥ずかしながら化学物質過敏症についての知識はありませんでした。
しかし、いろいろ調査をした結果、余り知られていない症状がゆえに、悩まれている方も多いことがわかりました。
排気ガスや柔軟剤等といった、日常生活の中にある多くの化学物質を私たちは浴びています。人の体内の許容量を超えたときに、拒絶反応として発症するのが化学物質過敏症であります。発症すると、ごくわずかな化学物質でも全身にさまざまな症状──例えば頭痛、吐き気、倦怠感などが出現します。
化学物質の中には、香りという漢字に災害の害っていう漢字を含めた「香害」というものがあります。
例えば蚊取り線香、洗濯用の洗剤などといった化学物質にも反応し、頭痛や吐き気などの症状が出現し、それまでの生活が困難になることがあり、誰にでも起こり得る可能性が潜んでいます。
そこで幾つか質問をさせていただきます。
(1)市民、事業者への周知、啓発はどのように行っているのか。市の取り組みについてお伺いします。
(2)化学物質に関する範囲は広く、公害あるいは特定の商品使用から受ける健康への影響などが考えられます。各担当課の役割はどうなっているのでしょうか。
(3)化学物質に関して、子供あるいは保護者からの相談はあるのか。化学物質における対応について、どのような状況なのか。
以上3点についてお伺いいたします。
◎今井教雄 環境経済部長 議長。
○三浦芳一 議長 今井環境経済部長。
◎今井教雄 環境経済部長 件名2、化学物質と化学物質過敏症について、(1)市民、事業者への周知、啓発についてお答えいたします。
化学物質は日常生活を営む上で欠かせないものとなっているところでございますが、製品等に含まれるごく微量の化学物質を原因として、発熱等の健康被害が引き起こされるとする化学物質過敏症がございます。
一般的に有害とされている化学物質につきましては、さまざまな規制が設けられており、ホームページ等で周知しているところでございますが、化学物質についての広報を行う中で、化学物質過敏症として、自身に影響がない製品等が他の人には有害となり得るということについても周知していきたいと考えております。
続きまして、(2)化学物質に関する各担当課の役割につきまして、環境課における役割についてお答えいたします。
化学物質に関係する内容は多岐にわたるものでございますが、多くの方に影響が生じるおそれのある公害と考えられるものにつきまして対応しているところでございます。
以上でございます。
◎吉野博司 福祉部長 議長。
○三浦芳一 議長 吉野福祉部長。
◎吉野博司 福祉部長 続きまして、福祉部より2の(2)化学物質に関する健康相談についてお答えいたします。
心身に関する健康相談については福祉保健センターで受けており、化学物質による健康影響に関する相談についてもお受けすることとなります。
健康に関する相談は、大人や子供、乳幼児健診等での相談を含めますと、平成28年度は8,132件、平成29年度は8,197件でございましたが、これまでにも化学物質過敏症の相談はお受けしたことがございません。
福祉保健センターでは、化学物質過敏症にかかわらず、健康相談があった場合は症状や内容についてお伺いし、検査や治療が必要と判断したものにつきましては、専門の医療機関につなげるなどの対応をしております。
以上でございます。
◎鈴木研二 教育部長 議長。
○三浦芳一 議長 鈴木教育部長。
◎鈴木研二 教育部長 続きまして、教育委員会からは(3)についてお答えいたします。
(3)化学物質に関して、子供あるいは保護者からの相談及び学校における対応についてお答えいたします。
これまで本市では各学校での化学物質に関する相談はございません。
次に、本市の取り組みとして、各学校では教室や特別教室の環境衛生の維持、改善を図るため、年に1回、ホルムアルデヒド、トルエン等の6項目について空気の検査を実施しております。また、必要に応じ、化学物質過敏症に対応した教科書を配付することとなっておりますが、本市の場合は配付した事例はございません。
今後、化学物質に関する相談があった場合には、学校と保護者が連携を図り、個々のニーズへの対応が十分に行えるよう、各学校にも指導してまいります。
以上でございます。
◎松山由紀 こども青少年部長 議長。
○三浦芳一 議長 松山こども青少年部長。
◎松山由紀 こども青少年部長 続きまして、(3)の化学物質における対応について、こども青少年部が所管する保育施設についてお答えします。
市内保育施設につきましては、これまで化学物質に関する相談等はございません。
また、通常の保育運営におきましては、学校施設のように定期的な室内環境の検査は行っておりません。
今後、市内保育施設における化学物質が原因と思われる相談等を受けた場合には、当該施設管理者に対し、原因究明の指示及び保育環境の改善指導を行うなど、適切に対応する考えでございます。
runより:相談が無くてもやっておく事はあるはずだ!