・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000003-ryu-oki
「まるで砂漠…」子どもが遊ぶ公園に農薬、大丈夫? 浦添市は安全性強調
10/29(月) 5:04配信 琉球新報
「まるで砂漠…」子どもが遊ぶ公園に農薬、大丈夫? 浦添市は安全性強調
農薬で草が枯れてしまったのり面。住民は「公園がまるで砂漠になった」と嘆く=16日、浦添市仲間の浦添運動公園
「浦添運動公園に薬剤が散布されて、芝生や草が枯れてしまった。農薬が使われたのではないか? 調べてほしい」
今月15日、浦添市の男性(79)から取材班にそんな声が寄せられた。
広大な浦添運動公園内の、高台にある広場。
訪ねてみて驚いた。
青々とした芝生と、枯れて茶色くなった草が奇妙なコントラストを見せている。
男性が言った。
「公園が、まるで砂漠になってしまった…」。さらに不安げな顔で「近くの園児が遊びに来て、バッタを捕ったり、四つ葉を取ったりする場所。農薬が使われていたら心配だ」。
子どもらが遊ぶ公園で、本当に農薬が使われたのか。安全管理は大丈夫か。所有者の浦添市や管理業者を取材すると、驚くほどずさんな実態が浮かび上がってきた―。
市は安全強調
「公園に農薬」―。
にわかには信じ難い話を確かめようと、取材班は浦添市役所を訪ねた。
浦添運動公園を所管する市教委文化スポーツ振興課。
玉城尚課長が「言葉の正確性を」と記者の前に録音機を置き、インタビューは始まった。
玉城課長によると、9月17、18日の2日間、指定管理者が除草のため薬剤をまいた。
薬剤は成長調整剤の「グリーンフィールド水和剤」という。
玉城課長は「カテゴリー的には農薬。飲んでも安心かと言えば、NGだ。ただ国の基準をクリアした製品。人体への安全性は担保されている」と強調した。
取材の2日後、市は公園の近隣50世帯に「報告書」を配布した。
どのような薬剤を使ったのか、散布を目撃した住民から説明を求められていたからだ。
報告書には薬剤のチラシが添えられ、嵩元盛兼教育長名で「人体及(およ)び環境へ悪影響を及ぼすのではないかとご心配をおかけしました」と陳謝。
その上で「無害であるとご報告すると共に、指定管理者へ今後散布を行わないよう指導してまいります」と記している。