行政指導で有機リン系農薬からBT剤に変えてもらえたお話:東さんの場合 | 化学物質過敏症 runのブログ

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行政指導で有機リン系農薬からBT剤に変えてもらえたお話
東麻衣子·2018年9月21日金曜日


行政指導のおかげで有機リン系農薬からBT剤に変えてもらうことに成功しました。
自宅マンションの隣は敷地500坪を超えるお屋敷です。
立派な日本庭園があり庭木を大事にしているようで、植木屋がよく手入れをしています。
数年前、農薬散布中に出くわし曝露。事前の告知はありませんでした。
意識がもうろうとする中、植木屋に使用している薬剤と連絡先を教えてもらいました。
カバーメイト系のランネート殺虫剤でした。
急性曝露状態のため化学物質過敏症の専門病院でタチオンの点滴を受けました。
カバーメイト系農薬は有機リン農薬、ネオニコチノイド農薬と同じく絶対に避けなくてはいけないと主治医から云われているものです。

以降は散布前に事前連絡でお願いし、ガス化した有機リンの成分が飛散するまで、約1週間程度実家に避難していました。
今回は有機リン系農薬のディプテレックスを使用すると連絡がありました。
 しかし、4月から子供が小学校に上がったため、避難先から通学、通勤にプラス1時間要します。
散布している場所は通学路でもあります。
 また、今年の夏は異常な暑さで様々なものが揮発し体調も良くないので、意を決して有機リン系農薬から薬剤変更のお願いをしました。  

代案の薬剤は

・セルコートアグリ
http://yokohamaagri.jp/product/product-206/
医療用カプセルで使用されるセルローズが材料。
オブラートのように昆虫を包み窒息死させる効果がある。
植物の呼吸には影響はない。

・BT剤
http://www.biocontrol.jp/sattyuzai.html
バチルス・チューリンゲンシス(BT)という細菌を利用した生物農薬の一種。
昆虫が葉を食べると結晶性タンパク質が昆虫腸内のアルカリ性消化液で分解され毒素になり、結合した部位の細胞が破壊され虫はマヒ状態になる。
さらにその傷から、消化管内で芽胞から発芽したBT菌が体腔の中へ侵入感染し虫は死亡する。
害虫によって対応する薬剤が異なる。
人を含めた哺乳類への安全性が高いことが確認されている。
生態系に与える影響が少ない薬剤。

・ジックニーム
http://kanken-gp.com/
ニームの種から抽出したオイル。
有効成分のアザディラクチンには、忌虫剤・脱皮変態抑制・摂食阻害作用がある。

・100万歩譲ってピレスロイド系のトレボン乳剤
http://www.mc-ryokka.com/shosai/trebon/trebon_msds.pdf
有機リン系、カバーメイト系、ネオニコチノイド系に比べたら毒性はマシだが、化学物質過敏症患者にとっては避けなくてはいけない薬剤。避難が必要。

有機リン系農薬の毒性についての資料、「住宅地等における農薬使用について」もメールで送りました。
「住宅地等における農薬使用について」は前にも植木屋に送ったことがありました。
残念ながら読んでくれないないようです。

 住宅地等における農薬使用について 
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/ ;

 有機リン殺虫剤で1300人が健康被害、出雲市 [農薬を減らす工夫]
 https://hatakenotayori.blog.so-net.ne.jp/2014-02-08-4
 
心を蝕む有機リン農薬
 http://tabemono.info/report/former/12.html

中学校で発生した集団有機リン中毒
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/61/2/61_109/_pdf

農薬と健康 高まる懸念
 https://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/pesticides-health-jp.pdf 

 

runより:アナログメーターの存続を望む会の東麻衣子さんがFacebookに投稿した物を転載させてもらいます。

少し長いですが身を守る為の物なので必読ですよ^^