4:革命的アレルギー性気管支喘息の根本治療法 | 化学物質過敏症 runのブログ

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(2) 何故アレルギー性気管支喘息が増加したのか?

 
 元来免疫とは細菌やウイルスなどが気管支などの人体に侵入し増殖して生命を脅かす異物に対する感染防御の働きを意味しました。

細菌やウイルスを殺す武器は体の中で作られるIgM やIgG と言われる抗体であります。

一方、アレルギーは医学的には不必要な過剰免疫反応と否定的に考えられてきましたが、すでに述べたように私に言わせると免疫の正しい働きの一つであり、微量では生命を脅かさないが、大量では人間に害を与え、人体では増殖できない異物である天然・人工化学物質に対する排泄反応、防御反応であり、戦いに用いられる武器はIgE 抗体であります。

食べた異物である化学物質を皮膚から排泄する時はアトピ-性皮膚炎、鼻から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性鼻炎、目から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性結膜炎、気管支から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性気管支喘息であります。

これらはすべて化学物質が体内に蓄積し生命を脅かさないように人体を守ろうとする働きであり、武器はすべてIgE抗体が用いられ、使われる場所が異なるだけであることが最近明らかにされました。

従ってこれらの全てのアレルギーを同時に治療するために新しくアレルギー科の標榜が許されたのであります。

気管支喘息も以前は内科で診ていたのですが、現在では主にアレルギー科で診られるようになったのです。

 文明が進歩するにつれて人間は科学の力によって人間だけに都合の良い便利な人工物質を大量に作りだしました。

現代人の衣食住の生活の場で完全に自然から得られた物は何ひとつとして無いと言っても過言ではありません。

とりわけ人体に取り込まれる水、食物、空気の中に人体にとって異物と認識され、毒にはなっても無益な化学物質が極めて多く含まれ、それらが無理やり人体に入り込むようになり、人体はこれを排除しようとするのは全く当然のことであり正しい体の働きであります。

例えば気管支に大気に運ばれた汚染物質であるホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物や、防虫剤・殺虫剤などや、排気ガスの粒子や煤煙の粒子が入り込んできたらどうするでしょうか?

このときはじめて異物をその場で排除するために人体の奥の手である免疫を発動させ、咳き込ませたり、ゼーゼーと聞こえるほどに気管支を狭くして異物を入れまいとするのは間違いでしょうか?

間違いを犯しているのは文明の名の下で大気を汚染し尽くしつつある人間の浅はかな知恵ではないでしょうか?

その内に汚染されていない空気を売る商売が生まれるでしょう。だって汚染されていない高価な山の水がよく売れているのですもの。

(3) 真のアレルギー性気管支喘息の根本治療はなにか?

 
 アレルギ-を起こすアレルゲン、つまり人体の蛋白や植物の花粉の蛋白と結びつく人工化学物質を大気を通して気管支や人体に入れないことです。

積極的には文明社会から化学物質を一切除去することです。

すくなくとも日本でディーゼルエンジンやガソリンの自動車の使用を禁止することです。

しかしこれは不可能なことです。

政治的にも経済的にも社会的にも文明的にも無理な話です。

( しかし最近、電気自動車が脚光を浴びつつあります。)

消極的には自動車や農薬や他の化学物質のない国に永久移住することです。

どちらも無理なことです。

ただ気管支喘息は他のアレルギーと異なる点があります。

それは気管支の筋肉の収縮や拡張が自律神経に大きく支配されている点です。

しかしほとんどの気管支喘息はベースにアレルギーがあり、それに自律神経の影響が重なるときにひどくなることがありますが、こんな場合もアレルギーさえ治しておけば喘息の症状で苦しむことはないのです。