・出典:化学物質問題市民研究会
・化学物質過敏症が関連する訴訟で、原告の医学的検査を被告の土木事務所が求める
Athens NEWS 2017年6月11日
化学物質過敏症が関連する訴訟で、原告の医学的検査を被告の土木事務所が求める
デービッド・デウィット
情報源:The Athens NEWS June 11, 2017
In lawsuit involving claimed chemical-sensitivity condition...
Engineer's Office seeks independent medical exam of co-plaintiff
By David DeWitt, Associate Editor
https://www.athensnews.com/news/local/engineer-s-office-seeks-independent
-medical-exam-of-co-plaintiff/article_d5bac992-4ec7-11e7-ac8b-b77df972add5.html
訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2017年6月14日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/USA/
170611_Athens_Engineer's_Office_seeks_independent_medical_exam_of_co-plaintiff.html
ダッチ・クリーク・ロード沿道に住む化学物質過敏症の女性が、オハイオ州アセンズ郡の土木事務所が予定している道路補修工事は彼女が言うには彼女に生死に関わる脅威を及ぼすとして同事務所を訴えていたが、同事務所は彼女の医学的検査を実施するよう要求した。
その訴訟は、同事務所の技師ジェフ・メイデンのチップシール工法によるアセンズ東部のダッチ・クリーク・ロードの補修工事計画に反対して、マデイ夫妻(ボブとシンディ)によって昨年起された。
チップシール工法は道路を滑らかにし埃を低減する標準的な道路補修方法である(訳注1)。
2015年9月、アセンズ郡民事裁判所判事パトリック・ランは、土木事務所が道路工事に着手することを禁じる裁定を下した。
これは、ダッチ・クリーク・ロード沿道の住民シンディ・マデイの化学物質過敏症による健康問題を懸念したためである。
この問題は、マデイに、10年以上にわたる道路の安全性の懸念を提起する近隣のうちのある人々との対立をもたらした。
ある者は、シンディ・マデイの健康問題について疑惑を表明した。
同夫妻の弁護士スカイ・ペティは、2015年9月の公聴会の間に、これは不法死亡訴訟(a wrongful death lawsuit)(訳注2)であるとはいえ、そのような訴訟を起こすのに、彼の依頼人はシンディの実際の死亡を待つ必要はないと述べた。
シンディ・マデイの医師は公聴会で、彼女は多種化学物質過敏症患者であると証言した。
その病状は多くの物質への低レベルでの暴露に関連する様々な症状によって特徴づけられる。マデイは、吐き気、頭痛、呼吸困難、胸の圧迫感を含んで、アスファルトとタールへの反応の履歴があることを証言した。
判事ランは2015年9月23日、道路工事を停止する暫定的差し止め命令を出すことに同意した。しかし調停は成立しなかったので土木技師メイデンはオハイオ州コロンバスにある南オハイオ連邦裁判所に控訴した。
これは、障害を持つアメリカ人法(訳注3)と米公正住宅法(訳注4)に関連する告訴中の様々な主張の為である。
マデイ家は、土木事務所にダッチ・クリーク・ロードの彼らの住宅の1マイル以内を代替手法又はチップシール工法の代替物で補修することを求める最終禁止令を求めていた。
以前にマデイ家は代替手法の考慮を求める近隣の人々によって署名されたアセンズ郡行政府宛ての請願書と共に、様々な代替手法を提示していた。
伝えられるところによれば代替手法を調査した技師メイデンは、やはり標準のチップシール工法は他の工法に比べて安く、施工後に必要となる保守又は補修工事も少ないと強く主張した。
連邦裁判所における公判で、マデイに対して独立の医学的検査を提出すること求める提案がなされた。
それに呼応して、マデイ家の代理人でアセンズの弁護士スカイ・ペティは、提案された医学的検査の範囲とやり方に関する詳細な提案を求め、これについてのどの様な反対についても書類を整える時間を許す秘密保持命令(訳注5)を提案した。