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2018.7.3

汗の季節に消臭・芳香商品で「香害加害者」にならない方法
岡田幹治:ジャーナリスト
湿気が多く、汗をかきやすい梅雨から夏にかけては、ニオイが特に気になる季節だ。

洗濯では香りつき柔軟剤を多めに使い、汗臭さを消そうと消臭除菌スプレーを多用するビジネスマンが多いかもしれない。

 でも、ちょっと待ってほしい。

 そうした人工的な香りを不快に感じ、特に柔軟剤と汗が混ざったニオイは耐えられないという人は少なくないし、香りつき商品の成分に敏感に反応して化学物質過敏症や喘息などを起こす人もいる。

 心ならずも「香害」の被害者を増やしてしまうことになりかねないのだ。

合成洗剤に「危険」な物質シャンプーなどにも同じ成分
 日本消費者連盟が昨年実施した「香害110番」に電話で相談を寄せた65人に「反応するもの」を尋ねたところ(複数回答)、一番多かったのは柔軟仕上げ剤で、以下、合成洗剤、芳香剤、香水、消臭除菌スプレーと続いた。
これらが「香害」を引き起こす可能性のある主な商品といえるが、このうち柔軟剤については、前回(6月13日付け)の本コラム「目安量通りに使っても『香害』」を引き起こす理由」で書いた。

 今回は合成洗剤と消臭除菌スプレーについて考えてみよう。

 まず代表的な合成洗剤である「ウルトラアタックNeo(ネオ)」(花王)を例に取ると、その成分は量の多い順に、1.ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES、界面活性剤)、2.ポリオキシレンアルキルエーテル(AE、界面活性剤)、3.水(工程剤)と続き、10番目が香料(香料)となっている(カッコ内は略称と機能)。

 このうち香料については前回、詳しく説明した。

 3000を超す物質があり、数種類以上がブレンドして使われているが、▽個々の物質名は公開されていないこと▽安全性の審査は業界の自主規制に委ねられているが、その審査や基準には問題が多いこと▽内外のNGOや研究者の調査・研究では健康に有害な物質が数多くあること――などだ。

 このような問題がある香料が、合成洗剤には成分として配合されている。

 量が最も多いAESは、「陰イオン系」の「界面活性剤」と説明される。

 界面活性剤というのは油と水をなじませる性質をもつ物質だ。

この性質をもつから、衣類や食器の油汚れを洗い流すことができ、洗濯用や台所用の洗浄剤として多用されている。