医薬基盤・健康・栄養研究所が昨年行なったアンケート調査でも体調不良総数63件中「生理不順・不正出血」が18件と一番多く、また男性からも「男性機能の低下」の報告が3件ありました。
天然型の女性ホルモンと同等の強さの成分も
健康食品に使われる植物性エストロゲンについては、大豆に含まれる「大豆イソフラボン」有名です。
骨粗しょう症の予防効果などで特定保健用食品としても認められていますが、食品安全委員会は2006年に健康食品への使用の上限値を設定しています。
普通の食品として大豆を食べる分には十分な食経験があるので安全と思われるものの、大豆イソフラボンをサプリメントから摂った閉経後の女性に子宮内膜症が増加したという臨床試験の結果を重視したためです。
今回のプエラリア・ミリフィカには、イソフラボンを含むさまざまな植物性エストロゲンが含まれています。
その中のひとつ「デオキシミロエストロール」という成分は、イソフラボンの1000倍~1万倍、ほぼ天然型の女性ホルモン「17β- エストラジオール」と同等の強さがあります。
国民生活センターによる国内販売事業者への聞き取り調査では、この最も強い成分の量を事前に計っている事業者はなく、商品中の含有量にはかなりばらつきがあることが分かりました。
最強の環境ホルモンを若い女性の人たちが自ら好んで摂取して被害にあっていたのです。
また9月4日に行われた厚労省の新開発食品調査部会新開発食品評価調査会では、肝障害が悪化して死亡した事例もあることや、女性ホルモンの長期摂取により子宮体がんの発症リスクが8倍になることなども報告されました。
豊胸サプリは現在も販売継続中
海外では EU では、新規食品として未承認であるため販売できません。
また韓国では女性ホルモン作用を持つことから食品への使用が禁止されています。
日本でも本来であれば、食品衛生法6条違反として「人の健康を損なう恐れのあるもの」として販売禁止にすべきだと思います。厚労省の調査会でもそういう議論が出たものの、結論として9月22日に出された通知では、事業者に対して、製品の製造管理の改善や消費者への情報提供を指導するだけとなり、現在でも商品は販売され続けています。
当会で注意勧告をしているさまざまな環境ホルモン作用を持つ化学物質についても、女性ホルモンと同等の強さを持つものはありません。
まさに最強最悪の環境ホルモンは、健康食品にあったわけです。
参考文献
1)国民生活センター報道発表資料「美容目的とした『プエラリア・ミリフィカ』を含む健康食品」平成29年7月13日
2)厚生労働省「プエラリア・ミリフィカを含む健康食品の取り扱いについて」平成29年7月13日
3)薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会新開発食品調査部会新開発食品評価調査会)平成29年9月4日会議資料及び議事録
runより:おっぱいに貴賤なしという名言があります。
おっぱいは大きさではなく誰についているか?という名言もあります。
無理やり作った物が付加価値になるのかは難しいとこですね。
ちなみに私はⅭカップくらいがちょうどいいと思っています^^