2: ダイオキシン:癌 | 化学物質過敏症 runのブログ

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1993年、国際癌研究機構のコゲビナスらは、クロロフェノキシ除草剤、クロロフェノール、ダイオキシンに汚染された701人の女性の癌のリスクを報告しています(*)。

全癌発生率は全体では増加しないが、ダイオキシンを含むフェノキシ除草剤に被曝した場合は2.2倍増加していることが分かりました。
 
* Kogevinas M. Saracci R. Winkelmann R. Johnson ES. Bertazzi PA. Bueno de Mesquita BH. Kauppinen T. Littorin M. Lynge E. Neuberger M. et al., Cancer incidence and mortality in women occupationally exposed to chlorophenoxy herbicides, chlorophenols, and dioxins. Cancer Causes & Control. 4(6):547-53, 1993.
 
ドイツのハンブルクにある保健部のベルガーらは、ダイオキシンで汚染された除草剤製造工場の化学工場従業員(1184 男性, 399 女性)の調査を行いました。 

クロルアクネの発生があった後、1954年からダイオキシンの発生は減少しました。

1952年から1984年に雇用されていた労働者の97.4%について、1989年までの生活状態を調べたところ、367人(男性313人、女性54人)の死亡が記録されました。

悪性新生物による死亡は男性で93人、女性で20人でした。標準化死亡率を計算したところ、全癌死は1.24倍で、男性では1.39倍でした。

男性では20年以上雇用された男性 (1.87倍)とダイオキシン汚染が高かった1955年以前に雇用された労働者 (1.61倍)で増加していました。

ダイオキシンに最も高度に被曝したと推定される労働者では1.42倍でした。女性では癌の過剰な発生は見られませんでしたが、乳癌の発生率が上昇していました(2.15倍)。