・http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/
出典:私たちと子どもたちの未来のために
・要旨
グリホサートは安全な除草剤と宣伝されているが、グリホサート製品(ラウンドアップのような)により皮膚炎が発生することが報告されている。
通常の使用後に肺炎や過敏性血管炎が起こることがあるとされている。
グリホサートは細菌で抗生物質耐性を誘導する。
製剤にはグリホサート以外に表面活性剤のような成分が含まれており、変異原性があるとされている。
発癌性の懸念も示されている。
2015 年 3 月、WHO の癌の研究・対策をする部門である国際がん研究機関(IARC)はグリホサートは人間で癌を起こす可能性がある物質としてグループ 2A に分類した。
ニュージーランドのオークランド市では、化学物質過敏症を憎悪させる可能性があるので、除草剤の使用を可能な限り控える政策を採用している。
ラウンドアップはオタマジャクシやカエルに対して強い毒性を示す。
はじめに
グリホサートの急性毒性は一般に低いと考えられている(Anonymous 1996、Anonymouset al. 2000、 Anonymous 2001)。
モンサント社によれば、動物実験で、グリホサートは癌や先天障害、変異影響、神経毒性、生殖障害を起こさず、このことは世界中で実際に使われた 25 年間の経験が支持していると主張している(Monsanto Company 2001)。
また、日本のグリホサート製剤販売会社も「人畜および環境に対する安全性の高い除草剤」と述べている(グリーンジャパン 2001)。
農薬が安全であるのは好ましいことであるが、安全であることが強調されると、使用方法がずさんになりがちで、近隣の人に迷惑をかける事態を生じる。
しかし、2015 年 3 月、世界保健機構の国際がん研究機関 IARC はグリホサートを、ヒトに対して恐らく発癌性であるグループ 2A に分類した。これに対してモンサント社などのグリホサート製造企業は反論しているが、この分類の意味は大きい。
ここでは、グリホサートとグリホサート製剤に関する毒性・安全性を再検討する。
またニュージーランドのオークランド市が調査したグリホサートに対する医師の意見などを紹介する。
なお、グリホサートの安全性を主張するモンサント社(Monsant Company 2001) と、米国の環境保護グループに属するキャロライン=コックスのグリホサート及びその製剤のレビュー(Cox 1998) を読むと、グリホサートに関する双方の考え方が良く分かる
農薬の種類
除草剤、有機燐系、アミノ酸系
化学名
N-(ホスホノメチル)グリシン
商品名・製剤
・ラウンドアップ:グリホサート(の)イソプロピルアミン塩・ラウンドアップハイロード:グリホサート(の)アンモニウム塩・タッチダウン:グリホサートのトリメシウム塩この他に特許によるグリホサートの保護がなくなったため、多様な製品が販売されるようになった。
一部の製品を除いて、グリホサート系製品は非農耕地用なので、安易に農耕地などに使用すると農薬取締法に抵触する。
グリホサートは溶けやすくするためにイソプロピルアミン塩やアンモニウム塩、トリメシウム塩、ナトリウム塩などの形にして使う。
グリホサート製剤は有効(活性)成分であるグリホサート以外に表面活性剤などの不活性成分を含むが、不活性成分は企業秘密とされている。
有効成分より不活性成分の毒性が問題とされることが多い。
runより:さて、悪名高いラウンドアップですよ(´・ω・`)
去年からイソシアネートも使われているらしいですがこの記事では出てこないです。