・皮膚への影響
イミダクロプリドは既存の皮膚疾患を憎悪させるかもしれないことが、ネコで報告されている [7]。
クロチアニジンは感作性を示さない。[8]
チアプロプリドは感作性や皮膚刺激を示さないが、眼への弱い刺激がある。[9]
呼吸器への影響
南スペインの集約農業地域農業者の呼吸機能検査で、ネオニコチノイド被ばくが全肺気量や残気量、機能的残気量の低下と関係があることが示され、肺の容積減少に伴う肺活量の減少が主な徴候である拘束性肺疾患と関連しうることが、刺激症状とともに、報告されている[26] 。
変異原性
アセタミプリド[27]やイミダクロプリド*に遺伝毒性があると報告されている。
*イミダクロプリドを見よ。
発癌性
チアメトキサムはマウスで肝臓癌を起こすことが知られている。
シェンジェンタの研究者らは、チアメトキサムが変異原ではなく、人間はマウスよりチアメトキサム代謝が遅いので、殺虫剤として使用するレベルでは発癌リスクはないとしている [28,29]。
体内への吸収
経皮吸収は低いことが、チアメトキサムで報告されている [1]。
経口投与では急速に吸収されることが、イミダクロプリドの動物実験で報告されている [1]。
イミダクロプリドは、ラットに投与した1時間後に様々に器官に分布していたが、脂肪組織や中枢神経系、骨の無機質部分には分布しない。
血液脳関門を越えにくい。
その他のネオニコチノイドも血液脳関門を越えにくいと報告されている [1]。
代謝・分解
リンゴでクロチアニジンの半減期は5.9日、セイヨウナシで11.5日であると報告されている。[8]
主な代謝物は、6-クロロニコチン酸である。ほ乳類ではいくつかの代謝物が知られており、脱ニトロ誘導体はほ乳類のニコチン性アセチルコリン受容体に選択的で、マウスの脳でニコチン性アセチルコリン受容体にニコチンと同じ親和性を持っている [1]。
排泄
イミダクロプリドの約70-80%は尿と糞中に非常に速やかに排泄される (Uroz et al, 2001)。
ラットでは投与した量の90%ガ24時間以内に、96%ガ38時間後に排泄される。
この内約75%が尿に排泄される。
糞には約21%が排泄される。(Anon 1998)。 [1]