具体的に、製品を一つ見てみましょう。
ロレアルのシャンプーを調べたところ、図2のような評価の結果が示されます。
「無害」「やや疑わしい」「疑わしい」「かなり疑わしい」と4段階に格付けされ、そのほかにもホルモン作用があるか、マイクロプラスチックが含まれているかなど見ることができます。
「かなり疑わしい」物質として、「ベンゾフェノン-4」が挙げられています。
「ベンゾフェノン-4」を調べてみると、紫外線吸収剤として使われており、ホルモン作用の疑いがあり、刺激性のある物質であることなどが分かります。
情報元についても記載されています。EU 化粧品指令の附属書 VII のポジティブリストに記載される物質であることも説明されています(図3)。
そして、「ベンゾフェノン-4」を含む製品を検索すると、7973件が該当するという結果が得られました(図4)。
バーコードや製品名で、製品に含まれる化学物質をこんなに簡単に知ることができ、消費者が製品を選択するときに役立ちます。
しかし、コードチェックはドイツ語でしか表示されません。
図内の日本語は広報委員会がつけた和訳です。
日本でも、このようなデータベースが作られることが望まれます。