・出典:ダイオキシン・環境ホルモン国民会議
・寄付金募集「イソシアネート」に関するパンフレットを作成します
家庭用品から「イソシアネート」という有害化学物質が揮発していることが分かりました。
イソシアネートはポリウレタンやプラスチック等さまざまな家庭用品に使われています。
2016年3月12日、国民会議ではシンポジウム「ニオイブームの落とし穴」を開催しました。
最近のニオイブームの中で、あらゆる製品に香料が添加されて被害者が続出しています。
その現状を何とか打開したいという思いで開催されたこのシンポジウムには、各地から大勢の人が参加して、ニオイ被害が社会問題化している現実が明らかになりました。
電車の中や道ですれ違った人のニオイで嫌な思いをした経験がある人、隣家の洗濯物から漂う柔軟剤のニオイで、部屋の窓も開けられない人が大勢います。
そのシンポで問題として浮かび上がってきたのが、アレルギーを起こしやすい香料の問題、ファブリーズなどの消臭剤や芳香剤に入っている除菌成分の問題、そして身近な生活のあらゆる製品に入っているイソシアネートの危険性の問題です。
最近ではマイクロカプセルの中にニオイ成分を閉じ込め、カプセルが弾けてニオイを発生させる商品もあり、それはニオイだけでなく、その素材のひとつの有害化学物質イソシアネートが空気を汚染する可能性も指摘されています。
ところが、この物質について基本的な情報が一般には知られておらず、生活の中に溢れているポリウレタン製品が、イソシアネートから作られていることさえ理解されていません。
寝室の低反発枕やマットレス、若い女性に流行りのジェルネイルにもポリウレタンは使われているのです。
ニオイシンポジウムの講師の名城大学の神野透人先生、その共同研究者である香川聡子先生らが、2016年3月、厚生労働科学研究費による化学物質リスク研究事業の研究では、市販されているポリウレタン製枕、アイロン台、ジェルネイル、接着剤、塗料、カーペットやフロアタイル、壁紙の家庭用品合計30製品を調べた結果、27製品からイソシアネートを検出したとの報告がありました。
私たちが眠っている間、何時間もポリウレタン製枕から放出されたイソシアネートを吸っていることになります。
アイロン台やジェルネイルを使うときには、熱をかけますが、高温になるとイソシアネートが出やすくなります。
欧米では消費者製品中への含有を0.01%(重量)以下とされているほど危険なイソシアネートは、今後、日本でも注視する必要がある物質です。
国民会議で以前作成したネオニコ問題に関するパンフレットや環境ホルモン問題に関するパンフレット「赤ちゃんが危ない」などは大変好評で、各々、何万部も全国の人の手にわたり、知識の普及に役立ってきました。
今後も、難しい情報をわかりやすくパンフレットにまとめ、広くこの問題を広めたいと考えています。
そこで、現在、イソシアネート問題に関するパンフレット作成のための寄付金を募集しています。みなさん、ぜひご協力ください。
【寄付金振込先】
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
郵便振替 00170-1-56642
*振込用紙には、「イソシアネートパンフ寄付」と記載してください。
寄付者にはパンフを贈呈しますので、送付先のご記入もお願いします。
runより:まだ募集しているかは確認してないですがイソシアネートの危険性を知るには十分な内容だと分かりますね。