15: ルノー先生講演 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

9.環境建築物

MCSの患者は、安全な環境で治療を受けさせることが必要だ。

通常の病院だと、消 毒などのために、ありとあらゆる化学物質が噴霧されている。

(1)バードエムス タール

1989年、私は、ドイツ中部の小さな温泉村であるバードエムスタール(Bad  Emstal)に、ドイツで初めての環境施設を建設した。

壁土として使用した石灰モルタルや多孔質の鉱物塗料は、有毒物質をろ過、結合、中和することがで きる。

断熱性だけでなく、湿気が少なく、短期間で乾くことも、こうした建設素材を選ぶ際には重要な要素となってくる。

私たちは建設資材会社や建設会社に運 ばれてくる建材が放射能や有害気化物質や芳香成分を含まないもの(低揮発製品)であることの証明書を提示するよう依頼した。

木材部品の手入れについては、 テルペンを含まない天然ラッカ―や敏感な患者のために特別に開発されたワックスを使用した。
これは、患者が使う台所。

添加物のない食品を使う。

部屋の構造も特殊なものになっている。

煉瓦を使った天井だ。現在造るとお金がかか る、伝統的なやり方の建築である。

できるだけ地球の磁場を妨害しないように、鋼鉄をできるだけ避けている。
回路スイッチ(ブレーカー)を入れるスイッチングボックス。

金属を挟むことで電磁 場を減衰させられる。すべての電気回路には回路スイッチを装備し、回路スイッチを切ることで、個別の電化製品の電磁場だけでなく、部屋中の電気配線からの 電磁場も遮断できるようにした。

電気配線には電磁場を減衰させるために金属メッシュで被覆したケーブルを用いた。
部屋の中の金属管は外部からの電磁波の影響を受けやすい。

その影響を減らすために 放射状(星形)に配管している。

(2)ヴォルフハー ゲン

現在、私たちは、ヴォルフハーゲン市と協力して新たな環境企画であるエコホテル ヴォルフハーゲン城を構想中である。

ヴォルフハーゲンは歴史ある街で、グリム兄弟の一人ルードヴィッヒ・エミール・グリムは、かつてヴォルフハーゲンに住 んでいた。

エーデル渓谷や歴史的建造物が豊かなかつてのヘッセン選帝侯領土の首都、カッセルの西に程近く、中部ドイツ高原地方でもっとも美しい場所の一つ である。
このお城をホテルに改装しようとしているのだ。