5: ルノー先生講演 | 化学物質過敏症 runのブログ

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7.3.フタレート とパラベン分析

フタレートとパラベ ン分析は、日用品やプラスチック食べ物容器といった類の使用による日頃の毒物曝露を特定するのに利用することができる。

環境由来の毒物は患者をもとの健康 な状態に戻す「初めの一歩」として測定評価をするべきである。

*なぜフタレートと パラベン蓄積レベルを測定評価するのか?

フタレートとパラベ ンの曝露は思っている以上に頻度が高い。

フタレートとパラベンは通常ゼノエストロゲンとして分類され、これは体内でとりわけエストロゲンレセプターと結合 する環境ホルモンとして作用する体内には本来存在しない化合物である。

環境ホルモンに関連 して発症する疾病の例として;

・子宮内膜症

・不妊

・乳癌

・卵巣癌

・前立腺癌

・精巣癌

・精子減少

日常的な曝露と関連 するその他の健康被害の例として;

・肝毒症

・アレルギーや喘息 などの免疫疾患

・生殖毒性

・早熟

*フタレートとパラ ベンの検出源

フタレートは「可塑 剤」とも呼ばれ日常使用する多くのものから検出される。

・子供向け玩具

・化粧品

・清掃用品

・芳香剤

・香水

・家具

・塩化ビニルの床

・プラスチック製食 べ物容器

・医療製品

フタル酸ジエチルヘ キシル(DEHP)はポリ塩化ビニルの一般的な添加物である。この添加物は、ポリ塩化ビニルをデザイン性のある形になるよう柔らかく曲げやすくする働きを する。

ポリ塩化ビニル製品はプラスチックコード「3」に分類される。

香水や芳香剤において、フタレートは「香料」と表記されていることが多い。

7.4.隠れた食物 アレルギー

IgG4抗体は様々 な健康障害をもたらす非アレルギー性、すなわち血管運動性あるいは遅延型食物反応と関連している。こうした反応は免疫反応を仲介する食物不耐性の一般的な ケースとして考えられている。 

実際、食物に対してはIgG4反応のほうが即時型反応をもたらすIgE反応よりも一般的である。IgG4は抗体の侵入を防 ぎ、致命的ともなりかねないIgE反応を個体が起こさないよう守っている。

こうした反応を認識するのは、反応そのものが問題となる食物を摂取してから数時 間後ときには数日たって生じるため、IgE反応を認識するよりも難しい。

場合によっては、食物に対する反応が問題となる食事摂取から数日たって起こるた め、食物と患者の症状を関連付けることができないこともある。

こうした「隠れた」食物アレルギーは、特定の食物に反応してIgG4抗体の血中濃度が上昇す ることによって生じる。

特許出願中のIgG4分析評価はテスト結果の誤検知を減らしより患者に即した治療へとつながる。

7.5.便および消 化分析評価

新たな便試験では、 かつては腸内環境では測定不可能とされた嫌気性菌を含む微生物群を特定するためにDNA分析評価を用いる。

DNA分析評価は明確かつ正確で、検体移動の問 題を避け、結果を明確な数字で表すことができ、従来の実験室手法よりも精密なものである。

便分析評価では1グ ラムあたり少なくとも5つの細胞を検知することができ、これは寄生虫検査を目的とする顕微鏡法と比べて精度が5000倍もあがる。

*なぜ便分析評価を 用いるのか?

胃腸機能は健康全般 において欠かすことができない。

腸管系には有益・無作用・有害といった様々な種類の細菌が相当な数存在している。

腸内での有益な微生物群のバランスをとる ことが健全な消化、効果的な栄養摂取、それに老廃物や病原菌を体外に排出するにあたっての鍵となる。

消化不良や吸収不良は、免疫不全や栄養失調、精神障害 や情緒障害、それに自己免疫疾患につながりかねない。