3:「発達障がい」と農薬・化学物質との因果関係とは。 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン
マウスにも異常行動が出た
度々社会問題となって人体・生態系への悪影響が指摘される代表的なものの一つとしてまず挙がります。
ごみ焼却、薬品の合成、自動車などの排ガス、煙草などから発生いたします。

その毒性は個体に対して

胸腺萎縮、肝臓代謝障害、心筋障害、性ホルモン・甲状腺ホルモン、コレステロ-ル等脂質代謝、中枢神経への影響、生殖機能・免疫機能の低下等広範などに示されております。

東京大学におけるあるマウスの実験では4つの水飲み場の内2つを正解とするという反復実験を繰り返したところ、通常のマウスとダイオキシン曝露マウスの間に認知・学習行動の差は見られなかったのですが、
水飲み場の位置を変えるという「逆転課題」を与えたところ、ダイオキシン曝露ネズミには不必要な反復活動を繰り返すという反応が見られ、自らの情動を抑えがたいという研究結果を得られたということです。

また、1日のうちに数分だけ水飲み場を複数で奪い合わせてみたところ、
ダイオキシン曝露マウスは活動が低下し、余計な接触ストレスを避けようという動きが見られたようです。

また、一方で懸念されるのが妊婦から胎児への影響です。
不妊の増加との因果関係が考えられ、卵子の発達異常がすでに実証されております。
また、重度のダイオキシンに曝露した妊婦から生まれる奇形や発育の遅れ、知能低下、皮膚の黒皮化などが報告されています。

煙草との関係性。また他にも……
妊娠中喫煙していた場合胎児がADHDに発症するリスクが高まる
 
煙草と発達障碍との影響も近年明るみになりつつあります。
妊娠中喫煙していた場合胎児がADHDに発症するリスクが高まるといわれております。

もちろん、副流煙も十分に注意する必要があるでしょう。
また、死産、早産、低体重児出産などのリスクも一緒に考えておかなければなりません。
他にも、PCB、鉛、ビスフェノールA、フッ素、合成保存料、着色料、電磁波などについても母体から発達障碍児を生むリスクとの因果関係がそれぞれに指摘されております。

現代社会において、「化学物質」との縁を切って生活するのは大変なことです。
もちろん、その恩恵も多大に蒙っています。

ただ、気になるのはあれだけ皆が「豊かに」「便利に」をわき目も降らず追い求めた結果として、こういったことが表沙汰となりつつあるという事実です。
そして、発達障碍者が現代社会において居場所を見出すというのは生半可なことではありません。

それを他人事、あるいは甘え、社会のお荷物として切り捨てるのはどうしたものでしょう。
そしてそうとらえるのならそもそもそうなった原因はいったい何にあったのでしょうか。

そして、そのまま放置しておけばこの問題は、さらに深刻になり、今後ずっと引き継がれることだとは思われませんか?