3:「日本は環境テロリスト寸前」 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・時代は、手工業に戻ってきている
こうやって聞いてみると、結構答えは明らかですよね。
そうです。

時代は明らかに脱工業製品へ向かい、手工業に戻ってきているのです。

特に食品については工業化が行き着いた挙句に、人体に危ないものが入っている、という事実が白日の下にさらされたわけです。

一体誰が何を使って作っているのか……がはっきりしないものは危ない(当たり前の話なのですが)と、改めて思ったわけですね。
ワタクシのようなところまで行くと、極端かもしれませんが(基本的に口にいれるものは野菜にせよ、肉にせよ作った人がわかっている)、しかし、ワタクシと同じような希望を持っている人は本当に多いのです。実際、アメリカだとニューヨークのような大都市でも、朝どれのチキンを夕方に持ってくるような農業者が、たくさん存在します。
日本はこの点でもまだ遅れているのは明らかで、それは農協という巨大な組織があるのが一つの大きな理由でしょう。
農協や大手スーパーなどの供給する商品をすべて否定しようというものではありません。

しかし、ここは、もう個人消費者が自分で考えて立ち上がるしかないわけで、消費者が人体に悪影響を及ぼすようなものが入っているような食品を買わない、と決めればいい。
その最大のアンチテーゼを提供したのが、われわれが紫波町のオガールでやった、「紫波マルシェ」だった……と言ったら、わかりやすいでしょうか。

人口約3万人の東北の田舎、といえども、そういうニーズを集めれば100万人もの人が集まっておカネを落としてくれる、という現実がそこにはあるわけで、逆に言えば「工業製品の食」に対する不安は、それだけ大きいということになります。
これは食だけではありませんね。わかりやすいのが食ですが、衣食住、あらゆるものの消費者の価値観が変わっているといっていいと思います。
衣でいえば、大手チェーンのスーツと、ご近所のテーラーのスーツ(おそらく3割は高い)とどっちがいいですか、という話ですし、食は今見てきた通りですし、住についてもエアコンかけまくりでエネルギーを垂れ流すナンジャラハウスの住宅と、ほぼ光熱費がゼロで済む断熱住宅(坪単価では、建築費が1-2割ほど高くなります)とどっちがいいですか、という点については、皆様の答えはかなり明確になっているのではないでしょうか。
テレビ局の方には申し訳有りませんが、テレビCMをガンガンやっているほうがかえって「怪しい」と皆様はすでにお考えのはずです(民放の朝と深夜のコマーシャルは、あやしげなものに取って代わられてきています)。

今はまだ流している大手メーカーも、下手なテレビCMをやっていること自体が売り上げを下げる可能性があることに早く気付くべきでしょう。
そもそも、そんなに良くて売れるものならCMなんかしなくていいわけですが、大手の場合は、巨額の設備投資を回収せねばならないので、大量に売る必要があるわけでして、夫婦2人でやっているようなパン屋さんであれば二人で食うのであれば50件のお得意さんがあれば十分でしょう……。
こんな時代がもう来ているわけです(このあたりの経済メカニズムについては、有料サイト以外での、ワタクシの代表的な「2枚看板」のもうひとつの媒体である「アエラ」の最新号で、「パンダの行列」を例に取り上げていますので、そちらもご覧ください)。

 

モノ余りの時代、決定権を持つのは消費者に
作る側だけではありませんよ。

今や工業製品を持っている人だって、「テロリスト」なんですよ(笑)。

できるだけ、ハンドメイドのものを長く丁寧に使う、という昔ながらの日本人の生活を、ついに世界中が取り入れ始めているといっていいのです。
その意味ではこの流れは膨大な供給設備をすでに保有している大手企業にとっては死活問題ですが、大手企業をやめて個人商店をやるような方にとってはまたとないチャンスです。

今まではそんなことできませんでしたからね。

ただし、当たり前ですが、本当に価値のある良いものを作る必要があるわけです。

しかし、それさえできれば個人が自由に生きていける、まさに「労働革命」の時代がすぐそこまで来ている。

どうせおカネを使うならそういう動きを助けてあげる、というのもありだ、とワタクシは思います。いずれにせよ、二つ目の大きな流れは脱工業化なのです。
そしていずれの潮流も、みなさま、つまり消費者が決定権を持っているという点が重要です。

客単価で1人1000円の店がばたばたとつぶれ、一方で3万円も取るレストランが半年先まで予約が取れない……という現象の本質は、実は所得格差の問題ではありません。

むしろそれは、消費者が自ら選んだ結果、であって、この辺りを見定めることが今後のビジネスにおける成功のカギと言えるのではないでしょうか。