・6.3.3 脳の機能の変化
脳の機能を検査する脳波(EEGs)及び全ての現代的な電子技術 (brain electrical activity mapping (BEAM), positron emission tomography (PET), single photon emission computed tomography (SPECT)) がMCSの人たちを調べるために用いられている。
言及されている調査のいくつかは変化を示したが、メイバーグ(1994)は、調査の全ては、技術的機器の標準化の欠如、再現性の管理不在、コントロール・グループの不在など、方法論的な誤りがあるので無効であり、これらの変化は最終的な証明ではないと結論付けた。
ハウザー(1994)は、殺虫剤又は有機溶剤に曝露した人の脳のを通る血流は、そのような曝露経験のない人、鬱の人、慢性疲労症候群の人のものとは異なるパターンを持っていることを示した。
残念ながら、曝露とMCSの基準に関する情報が欠如しているので、報告された発見の重要さは弱められている。ローリグ(1994)は低濃度の匂いは正常な人の脳波に変化をもたらすということを示したが、それは脳に与える影響を間接的に客観的に示すものである。
これらの調査はMCSの生物学的指標の発見に向けての第一歩であり得る。従って、他の人たちもこれらを調べるべきである。