12:2005年3月 デンマークEPAの報告書多種化学物質過敏症 MCS | 化学物質過敏症 runのブログ

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・3.1.2 省庁横断委員会:機関横断ワーキング・グループ

 最も名声のあるMCSに関する省庁横断ワーキング・グループは、アメリカ保健省が主管した”多種化学物質過敏症に関する機関横断ワーキング・グループ”である。

このワーキング・グループは連邦政府省庁、環境及び医学関連科学研究機関からの代表者で構成されていた。

このワーキング・グループは”多種化学物質過敏症(MCS)に関する報告書”を作成したが、決定前ドラフト版が入手可能である(Interagency report, 1998)。

 この報告書は、政治家、公務員、科学者、MCS問題にかかわる医師に向けられたものである。

 それは、科学文献、専門家からの聴取、当局による過去及び現在の措置、技術と戦略に関する勧告、等の徹底的な検証に基づいている。

 この報告の主要な結論は、はっきりした疾病としてのMCSの明確な証拠は、まだ(1998年現在)不足している。

その勧告は、Annexes B, C, 及び D に示される勧告を継続することである。

報告書に関する公聴会

 専門家委員会による評価の後、非公式版の報告書が公聴会にかけられた。

公聴会に寄せられた460件の意見はひとつの報告書にまとめられた(Summary of Public Comments Received for the Multiple Chemical Sensitivity Report, 2000, Center of Disease Control, Ministry of Health)。

 意見は保健行政の専門家、MCSの及びMCSではない市民、団体から寄せられた。

公務員はその報告書に最も肯定的であり、市民は最も批判的であった。

批判的な意見
化学産業界の代表の参加が利益の矛盾の基盤を生成し、公平な文書としての報告書を弱めた。 
報告書は他の政府当局及びMCS患者を治療している臨床環境医師からの情報も含むべきである。 
参照リストが完全ではない。 
報告書は曝露を避ける方法を勧告すべきである。 
保健行政、当局、従業員、公衆はこの報告書を使用すべきである。 
肯定的な意見
報告書は将来MCSを認知する上で、よいきっかけとなる。 
報告書はMCSに関連する最も重要な点をまとめている。 
報告書はMCSに関する仕事をしている人々にとって重要なツールである。