2.3 解析方法 統計的な解析の有意水準(危険率)を 0.05未満(p<0.05)とした。
「自分が毎日吸う」と回答した 有訴者は少なかったため「自分は吸わないが家族は吸う」の回答と統合し「家族または自分が 吸う」にまとめてχ2検定を行った。同様に年齢が「9 歳以下」と「10代」の有訴者は「20 代 以下」にまとめて、4 位以下の発症原因は「その他」にまとめてχ2検定を行った。
(1) 医師による診断の有無別の比較 医師の診断を受けていない有訴者も多数いるため、医師の診断を受けた有訴者と受けていな い有訴者に分け、付表に示した項目、発症時の年齢構成、発症原因を比較し、クロス表の検定(χ 2 検定)を行って両者に違いがあるか否かを確認したところ、両者に有意差がないことがわかっ た。
そのため、有訴者全体を一つの集団として解析することとした。
(2) 有訴者全体と対照者との比較 付表に示す項目の「アレルギー症状の有無」 、「ライフスタイルのよくない点」 、「自宅内の喫 煙環境」 、「飲酒状況」の項目について、有訴者全体と対照者を比較し、クロス表の検定(χ2 検 定)を行った。
(3) 有訴者の在住地域と本症の診断を受けた病院・診療所の所在地域との関係 本症の診断が可能な病院・診療所が住居の近くにない有訴者が近くで診断を受けられている かどうかを検討した。
CS 支援センターのホームページでは本症に対応する病院・診療所として知られている 13病 院・診療所名を挙げている。
それらのある 11 都道府県に住んでいる有訴者とそれら以外の府 県に住んでいる有訴者に分け、診断を受けた割合を比較し、χ2 検定を行った。
さらに診断を 受けた病院・診療所は居住地域(北海道、東北、関東、中部、近畿、四国、中国、九州)にある かどうかを調べ、本症の診断をする病院・診療所が比較的多いと考えられる関東地域とそれ以 外の地域に分け、それぞれに在住する有訴者が診断を受けた割合を比較した。
なお、回答者の詳細な住所は調査しないことにしたので、解析に用いる回答者の在住都道府 県は、返信封筒の消印の局がある都道府県とした。
(4)発症原因と被害年数の関係 発症原因によって被害年数に違いがあるかどうかを調査するために、クロス表の検定(χ2 検 定)を行った。