Q7. 塗装による化学物質の影響を受けそうな気がして心配です。
A 塗装は一般的には塗料を希釈剤で薄めて行います。
この塗料や希釈剤にはホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)が含まれており、シックハウス症候群やアレルギーの要因となります。
これらを取り扱う時は防毒マスクなどを使用する必要があります。
また、塗装後は十分に換気を行い乾燥することが必要です。
最近では、これらを含まない塗装剤や希釈剤が市販されていますが、取り扱いには必ず使用する物質の成分表を調べてください。
また取扱説明書には有害性と取り扱い方法が書かれています。
不明の場合は販売店やメーカーに訪ねることが必要です。
Q8. 子供が使う家具を選ぶとき、塗装について注意したほうがいい事はありますか?
A 室内の化学物質濃度は、使用した材料(建材・施工材など)ばかりでなく、備品・什器によっても大きく影響を受けます。
家具の選択には、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)を含有していない物や、良く乾燥した物を選ぶ必要があります。
家具の選定においては、カタログや製品資料などにより、ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物の放散量などの表示について確認することが重要です。
また、家に搬入した時は机の引き出しなどの密閉された空間にVOC 類が篭っていることがありますので、しばらく引き出しを開いて VOC 類を発散させるようにすると良いでしょう。
またその際は、窓を開けるなど換気を十分に行ってください。
Q9. 家庭用品の購入や使用に際して気を付けることはありますか?
A 「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則(平成27 年 7 月 9 日厚生労働省令第 124 号)」では家庭用品(衣料品や住宅用洗剤など私達が日常生活で使用する多くのいろいろな生活用品のことです)これに含まれる化学物質による健康被害を未然に防止するために必要な規制を行っています。
家庭用品の性能や機能、品質の向上のためにいろいろな化学物質が用いられています。
しかし、使用方法によってはこれらが原因で健康被害を起こしてしまうこともあります。
各製品の取り扱い説明書をよく読んで、その方法を守ることが重要です。
Q10. 洗浄剤にはどのような化学物質が使われていますか?
A 洗剤の主な化学物質の主成分は界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが使用されています。
台所用、衣服用漂白剤には次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、薬用石鹸、トイレそうじ用洗剤には次亜塩素酸ナトリウム、柔軟仕上げ剤やヘヤーリンスはジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、台所用クレンザーには炭酸カルシウムやケイ酸アルミニウムが使われています。
これらは過剰量が体の中に入ると悪影響がありますが、表示の注意事項を守って取り扱えば問題ありません。
洗剤ラベルには商品名や成分、用途、液性などの項目を表示することが義務となっています。
詳細は、環境省の「かんたん化学物質ガイド 洗剤と化学物質」
https://www.env.go.jp/chemi/communication/guide/senzai/index.htmlを参考にしてください。