57;科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂版) | 化学物質過敏症 runのブログ

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5.2.3. ダニアレルゲン他
a. 室内環境中のダニアレルゲン他 

日本国内のアレルギーの原因の代表となるダニは、チリダニ科ヒョウダニ属のヤケヒョウダ ニ(Dermatophagoides peteronyssius)とコナヒョウヒダニ(Dermtophagoides farinae)で、 これらがハウスダストアレルギーの原因となります。

ハウスダストアレルギーは通年的に生じ るアレルギーであり、主に気管支喘息やアレルギー性鼻炎を生じます。 

 その他、ゴキブリや家の中で飼うイヌ、ネコ、ラットなどのげっ歯類等がアレルゲンとなり

アレルギー症状に影響することがあります。

b. ダニアレルゲン他の評価法 

ダニアレルゲンについてはいくつかの種類が同定・分類されていますが、Der p1/ Der f1、 Der p2/ Der f2 が主要なアレルゲンと考えられ、環境測定において精密な測定法として受託 検査としてエライザ(Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay: ELISA)による測定法が行われて いますが、その他定量ダニアレルゲン測定キットが市販品として発売されており、一般家庭な どでも測定が可能です。 

その他、ゴキブリでは Bla g1、ネコでは Fel d1、イヌでは Can f1、ラットでは Rat n1、 といったものが代表的ですが研究室レベルの測定として行われており、受託検査による測定も 一般になっていません。 

以上のアレルゲンについては、個人への影響の医療機関での検査として、血液検査で特異 IgE を測定することにより、アレルギー症状に影響しているか推定することができます。