23;科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂版) | 化学物質過敏症 runのブログ

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有機リン系の殺虫剤は、シロアリ、ゴキブリ、ノミ、アリなどの昆虫に対して効果がある事から、 シロアリ駆除及び屋内での殺虫を目的として使用されています。

なお、クロルピリホスはシロアリ 駆除剤として使用されてきましたが、建築基準法改正によって 2003 年 7 月より建材への使用が禁 止になりました。

ピレスロイド系殺虫剤は、家庭用のスプレー式殺虫剤、くん蒸剤等に含まれます。 

また、蚊取り線香、液体蚊取り、畳の防ダニシート、電車車両の消毒にも使用されています。ピレ スロイド系のエトフェンプロックスおよびカーバメート系のフェノブカルブはシロアリ駆除剤とし ても使用され、床下から揮発して室内を汚染します。

表 3.3.3.に、オフィスビルおよび住宅の気中 殺虫剤濃度を測定した結果を示しました。

厚生労働省から室内濃度指針値の示されているダイアジ ノン、クロルピリホスについては、指針値を超えた住宅はありませんでした。

クロルピリホスは戸 建て住宅のみで検出されましたが、最大でも 9.3ng/m3 と低い結果でした。

一方ジクロルボスが、 1.7μg/m3 と高濃度を示す住宅がありました。

ジクロルボス、ダイアジノンおよびフェニトロチオン はオフィスビル室内が住宅よりも高い濃度で検出されました。

居住者が自ら殺虫剤を使用する場合 は使用について認識がありますが、シロアリ駆除や畳加工に関しては居住者が認識していない場合 もありますので、注意が必要です。

ら報告されています。1990 年後半に PVC 製の内装材が使用されている住居で子どもの喘息や喘鳴が 多いことが北欧の研究で報告され、PVC の可塑剤として用いられるフタル酸エステル類がアレルギ ーのリスク要因の1つとして世界的に注目されるようになりました。