ザ・インターセプトによる問合せに対して、EPA は書面で次の様に回答した。
EPA は、飲料水中の GenX の存在に対応するための適切な措置が決定されれば、公衆の健康の保護と州及び公共の水供給システムの支援に尽力する。安全飲料水法の下に、EPA は、汚染物質の広範な評価を実施し、汚染を特定し、規制するために利用可能な最良のピアレビューされた科学を使用するが、そのことは健康リスク削減のための意味のある機会を提供するものである。EPA は、飲料水中の GenX のための飲料水規則、健康勧告又は健康に基づくベンチマークを確立していないが、公衆の健康保護を確実にするための次なる措置を決定するために、州および公共水事業体と密に連携して働いている。
2007年に、 PFOA の使用を止めたので、デュポンはその排出許可を更新することをウェストバージニア州環境保護局に申請した。
2011年の同社と州当局との間の同意指令(consent order)の結果、同社は最高 17,500 ppt までの GenX を含む排水をプラントの近くの流れに放流することを許可されたが、それは PFOA と PFOS のための EPA 飲料水基準の 250倍の濃度であった。
”健康的な環境を推進”というタグラインのある便箋に、ウェストバージニア州の文書は、デュポンがその排水をオハイオ川とその支流に放流すること許す許可条件を記載している。
その同意で、デュポンは、様々な”環境的放出と暴露を削減する環境制御技術”を実施することを約束した。
ザ・インターセプトが情報公開法の下に入手した 2009年のデュポンと EPA との間の同意指令は、同社は、製造する GenX の 99%を回収するか、破壊することに同意したことを示している。
デュポンが意図する GenX の製造量は企業秘密であると同意指令の中で宣言していることもあり、ケマーズ社が GenX 廃棄物の1%だけを放流するというデュポンの約束を守っているかどうかは不明である。
デュポンの報道担当は、”全てのことは彼らに渡されている”と述べて、ケマーズ社への疑問に言及した。
ケマーズ社は、どのくらい GenX を製造しているのか、そしてどのくらい GenX を放流しているのかという、この記事のための問合せには応えなかった。
eメールの中でウェストバージニア州環境保護局の報道担当ジェイコブ・グランスは、デュポンとケマーズ社は許可条件にしたがい監視報告書を提出しているが、環境保護局は水中の GenX の存在は監視しないと述べた。