地球環境における有害性VOC発生源と分布の探求_続き-10 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・イソシアネートも200℃足らずで分解しますが、ポリウレタンポリマ-分子はもっと低い温度でも分解して千切れ千切れの短いイソシアネート分子に分かれます。
いろいろな長さの、ただしイソシアネート基が1つ以上着いた、様々な違った種類のイソシアネート分子が多数発生します。

環境中のイソシアネートがどのようにあるのかを分析で調べることは、その環境が安全かどうか、どのような対策をとったらよいか、ということを見定めるのに必要です。
イソシアネートは、非常に反応しやすいので分析操作中に消えないように工夫が要ります。また非常に薄くても有害ですから、ごく薄いものでも計れなくてはなりません。
その上、モノマーばかりかオリゴマーだと、分析結果を確かめるのに必要な純粋な標準試料がありません。

オリゴマーの種類も多いので、それぞれを分析することはほとんど不可能です。
 そんなイソシアネートの事情から、精密分析でなくて現場で直接分析する方法が、簡単だけれども実際には役に立つ、精密な実験室での分析でなくて良いじゃないかと広く受け入れられられるようになりました。

最低0.0004ppmという非常に低濃度まで数字で記録し、それ以下は紙の変色でも表示します。

イソシアネートの種類や形態に関係なく、イソシアネート基の全合計のうどTRIGを計って評価しています。 

英国、アイルランド、オーストリア、カリフォルニアでの作業環境規制は、平均で0.005ppm、ACGIHでは0.001ppmですから、十分それは計れます。地域環境ではその計測器の数字で示すより1ケタ低い0.00007ppmが指針値で、そこまで薄い時には数字では正確に示されませんが、試薬テープの着色で存在を確かめることが出来ます。