2009年6月10日第18回環境化学技術賞 | 化学物質過敏症 runのブログ

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https://www.nies.go.jp/kanko/news/28/28-3/28-3-b.html


・表彰
 受賞者氏名:内山政弘
 受賞年月日:2009年6月10日
 賞 の 名 称:第18回環境化学技術賞 (日本環境化学会)
 受 賞 対 象:β-ジケトン検知素子を用いた室内及び家具内のホルムアルデヒド測定 (J.Environ.Chem., 18(4), 501-509, 2008)

 受賞者からひとこと:
 「β-ジケトン検知素子を用いた室内及び家具内のホルムアルデヒドの測定」に対し,日本環境化学会より環境化学技術賞を受賞しました。

この賞は雑誌「環境化学」に発表された技術開発に関連した論文の中から,環境化学関連技術の発展に大きな寄与をすると判断された論文の著者に授与されるものです。

これまで,シックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒド検知素子を,NTTおよび東洋大学と共同開発して来ました。

測定で想定される妨害ガスの影響をこの素子が受けないことと,実際の室内や家具内のホルムアルデヒドが数時間の暴露で測定できること報告しました。

この素子の測定原理はナノ孔ガラス内での発色反応を用いる固相比色法です。

開発した素子は標準法(DNPH)との一致も良く,また選択性にも優れています。

素子は小さく(1×1cm,今回は2.5×4cmのプラスチツクプレートに装着して使用),配置に制約が無いと言う特徴を持っています。

今回の結果も踏まえ,現在,商品化に向けた評価および検討が進められています。