住宅の内装リフォームでシックハウス症候群にならないために5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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シックハウス症候群とは?
近年、建物の高気密化や建材・内装材への化学物質の使用により、新築・改築後の住宅・ビル・学校などで、室内空気中の化学物質が増加し、居住者に様々な体調不良が生じることが多く報告されています。

症状が様々であり、症状発生の仕組みなど未解明の部分も多く、また様々な複合要因が考えられることから、「シックハウス症候群」と呼ばれています。

主な症状
新築や改築後の室内に入ったとき、次のような症状が現れることがあります。
目に刺激感があり、チカチカする
頭痛やめまい、吐き気がする
鼻水や涙、せきが出る
鼻やのどが乾燥したり、刺激感や痛みがある
何となく疲れを感じたり、眠気がする
皮膚が乾燥する、赤くなる、かゆくなる
室内でこのような症状が出ても、その居室の外に出ると治まるのが特徴です。

また、症状の有無や程度には個人差があり、同じ環境でも強い症状が出る人がいる一方で全く症状のない人もいます。
≪化学物質過敏症とは≫
ある程度の量の化学物質に暴露されるか、低濃度の化学物質に長期間暴露されることで、ごく微量の化学物質にも過敏に反応して症状が出てしまうことを言います。
シックハウス症候群とは異なり、ある特定の化学物質でのみ症状が出るわけではなく、また、室外に出ても症状が改善されることはありません。
揮発性有機化合物等の室内濃度指針値
厚生労働省では、ホルムアルデヒドをはじめとする次の13物質について、室内空気中濃度の指針値を示しています。

この指針値は、人がその化学物質の示された濃度以下の暴露を一生受けたとしても健康に有害な影響を受けないであろうと判断される濃度として設定されています(ただし、ホルムアルデヒドだけは短期間の暴露による健康への影響を指標としています)。
化学物質名    指針値※    決定時期    含まれる建材等
ホルムアルデヒド    (0.08ppm)
100マイクログラム/m3   

 平成12年6月合板・パーティクルボード
トルエン    (0.07ppm)
260マイクログラム/m3    

平成12年6月    集成材・油性ラッカー
キシレン    (0.20ppm)
870マイクログラム/m3    

平成12年6月    金属用接着剤
パラジクロロベンゼン    (0.04ppm)
240マイクログラム/m3    

平成12年6月    芳香剤・防虫剤
エチルベンゼン    (0.88ppm)
3,800マイクログラム/m3    

平成12年12月    油性ラッカー・油性ニス
スチレン    (0.05ppm)
220マイクログラム/m3    

平成12年12月    断熱材・スチレン畳
クロルピリホス
〃(小児の場合)    (0.07ppb)1マイクログラム/m3
(0.007ppb)0.1マイクログラム/m3    

平成12年12月    シロアリ防蟻剤
フタル酸ジ-n-ブチル    (0.02ppm)
220マイクログラム/m3    

平成12年12月    ビニル壁紙の可塑剤
テトラデカン    (0.04ppm)
330マイクログラム/m3    

平成13年7月    灯油・石油等
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル    (7.6ppb)
120マイクログラム/m3    

平成13年7月    プラスチック可塑剤
ダイアジノン    (0.02ppb)
0.29マイクログラム/m3    

平成13年7月    殺虫剤
アセトアルデヒド    (0.03ppm)
48マイクログラム/m3    

平成14年2月    塩化ビニール・染料
フェノブカルブ    (3.8ppb)
33マイクログラム/m3    

平成14年2月    殺虫剤・殺ダニ剤
※マイクログラム/m3は、空気中1立方メートル中に存在する化学物質の重量で濃度を表しています。

これに対して、ppm、ppbは、空気中に存在する化学物質の体積の割合で濃度を表しています。体積は室温の影響を受けるため、ppm、ppbの単位の換算は、室温が25℃と想定したときの値となっています。
※1マイクログラム:100万分の1グラム、1ppm:100万分の1、ppb:10億分の1