線維筋痛症の症状・診断・治療法3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・線維筋痛症の治療

背中での赤い点が圧痛点です。
背中部分の圧痛点は上記の箇所です
線維筋痛症の場合、市販の鎮痛剤ではあまり効果が得られません。

痛み止めが効きにくい場合は、この病気である可能性があります。

ウサギの皮膚にワクソニアウイルスを接種したときの浸出液を精製して作られる「ノイロトピン」という薬に効果があると報告されています。

この薬は内服と注射の2種類があり、腰痛症などの痛みに対しては保険診療ができるのですが、線維筋痛症の場合は保険適応がなく、自費診療になってしまう可能性があります。

副作用は、アレルギーなどの過敏症、吐き気などが報告されています。

痛みには神経的な要素もあるため、抗うつ薬が使われることもあります。抗うつ薬にはいろいろありますが、主に下記の抗うつ薬が使われます。

腰のあたりの圧痛点です
腰のあたりの圧痛点
抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と言われる薬も有効と報告されています。

セロトニンは不安や緊張、衝動性に関係し、ノルアドレナリンは意欲、慢性に痛みに関与しています。

そのため、これらの物質に作用する薬が、抗うつ薬や痛みに対する薬として使われています。

抗てんかん薬であるガバペンも効果があると言われています。

とはいえ、誘因や背景に心理的、社会的な因子の関与が多いので、カウンセリングなどの心理的な治療も大切です。

線維筋痛症の予後

症状が長期に渡って続くため、現状ではなかなか回復が難しい病気です。

また診断が難しいため、この病気と診断されないまま痛み止めだけを使われている場合があります。

痛みは誰にとっても非常に辛い症状ですので、日常生活の質も低下してしまいます。

その意味では早期診断を受け、できる範囲で早期治療を受ける中で、少しでも自分にあった痛みの緩和法を知ることが望ましいでしょう。