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線維筋痛症の症状・診断・治療法
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線維筋痛症は全身の痛みと関節痛などの症状を伴う病気。原因がはっきりわかっていないため、診断や治療がまだ難しい病気です。線維筋痛症の基礎知識をまとめました。
清益 功浩
家庭の医学ガイド 清益 功浩
線維筋痛症とは
腰や肩など全身に渡って痛みが続きます
腰や肩など全身に渡って痛みが続きます
線維筋痛症は、全身の痛み、筋肉の痛み、関節の痛みを伴う病気です。検査では異常が見られないまま、慢性的な症状が続く病気で、残念ながらはっきりした原因はまだわかっていません。
痛みが本人にしかわからないため、以前はなかなか理解されない病気でしたが、最近では病気自体が大分知られ、研究も少しずつ進んできました。物に触れたり、温かさを感じたり、といった、通常は全く痛みを感じないはずの刺激によっても、痛みを感じてしまいます。
手足や皮膚などの神経からの刺激に対し、脳が過敏に反応することで痛みが起こると報告されています。
アメリカでは2005年に18歳以上に約500万人の患者がいるそうです。
日本でも2007年に1.7%、約200万人と推定されています。
2004年全国疫学調査では女性に多く、平均発症年齢は44歳。
都市部に多いと言われています。
線維筋痛症の誘因・背景
線維性筋痛症の発症の契機として、心理的、社会的要因が指摘されています。
交通事故・手術・怪我などの身体に対するストレス
ツライ出産や長い介護・肉体労働の過重などの過重な負担
離婚・死別・親子関係・対人トラブルなどの人間関係
退職、就職、リストラなどの職場でのストレス
人格障害などの個人の性格的な要素
などが挙げられています。はっきりとした原因はまだわかっていません。