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広範な作用をもつ殺虫剤の予防的使用(種子コーティングなど)は、長期にわたり確立した総合的有害生物管理(IPM)の原則およびIPMを義務づ
けることを採択したEU指令に反するものである。
低濃度のネオニコチノイド系殺虫剤に害虫が持続的に曝露すると、すでに重要な害虫数種で発現しているごとく抵抗性が発生する可能性が非常に高い。
害虫駆除に浸透性殺虫剤が非常に有効であっても、現行のネオニコチノイド系殺虫剤の使用は不要であり、ほぼ無益に等しいという営農組織による明らかな証拠がある。
現在、農業従事者が作物栽培に関する助言を受けられるのは主に農薬会社からであり、この状況は農薬の過剰な使用や不適切な使用につながる可能性がある。
なかんずく、これら残留性および水溶性がある殺虫剤の広範な使用が、世界的な生物多様性に長期の影響を与え、食糧の安全保障や持続可能な生産に不可欠な花粉媒介などの生態系サービスに多大な悪影響を及ぼすことを示す有力な証拠がある。
これらの殺虫剤の使用を減らし、世界的な生物多様性をこれ以上損なわず、全人類が依存する生態系サービスを弱めさせないため、食物生産及び害虫防除の方法を持続可能なものに切り替えることが急務である(van der Sluijs et al. 2014)。
浸透性殺虫剤のネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルは、広範な作用をもつ殺虫剤の大量の使用が生態系機能および生態系サービスの損失をもたらす危険性を考慮しない規制当局による農薬審査および認可手続きの明らかな欠点について新たな章を提示している。
我々は過去の過ちから学習する能力を著しく欠いている。
runより:これでも10%くらいなのですが今回はここまでです。
PDFをテキストにすると疲れますねε-(;-ω-`A) フゥ…
画像のPDFをテキスト化する作業もあるのですが物凄く時間が掛かるし大変なので画像で紹介する事もあるでしょうね、特に近年のシックハウス症候群研究は全てですからねε-(;-ω-`A) フゥ…