日本における化学物質過敏症研究の現況2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3.今後の問題
 有機リン剤の毒性には、うつ、傾眠、過食・拒食、動脈硬化性血管障害・代謝障害などの色々な問題が生じてきますが、今後大きな問題となるのは、遅発性の神経毒性の注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症などでしょう。

小児の神経系の影響が最も重要視されています。
 たとえば、農薬を使わない地域の子供達と使っている地域の子供達は、前者は55カ月くらいで絵を描くのが上手になってきますが、農薬多使用地区では絵の書き方が幼稚で、上手に描けなかったりしているという報告があります。
4.最後に
 まず、化学物質過敏症を発症した場合には、患者の詳しい環境調査を行い、日進月歩する科学技術を出来るだけ取り入れた検査を行い、異常をできるだけ早期に発見し、治療するようにつとめることが必要です。

特に神経系、自律神経機能の精査、多覚的検査などを用いて異常を突き止めることが重要です。
 化学物質過敏症やシックハウス症候群は、自覚症状のみではその存在が疑われるだけで、頭が痛いとかフラフラするとかいうことを何度言っても裁判では退けられるだけです。

何らかの証拠がないといけません。第三者から見える検査法が必要なのです。
そのために、上述のような検査はとても有効です。
これからも、皆さんは多数の有害化学物質に注意を払い、すでに化学物質による異常を発症した患者や今後発症する患者を出来るだけ早期に発見し、治療していくことが大切だと思います。

何故ならば, 早期治療で治る例が多いからです。
               (報告: 石井恭子)