P48.当科におけるシックハウス症候群・化学物質過敏症の経験(第2報) | 化学物質過敏症 runのブログ

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http://jja.jsaweb.jp/am/view.php?pubdate=20070430&dir=2007s&number=07s_gl000P48
一般演題
環境アレルギー,化学物質過敏症1
座長:水城まさみ(国立病院機構盛岡病院臨床研究部(呼吸器・アレルギー科))

P48.当科におけるシックハウス症候群・化学物質過敏症の経験(第2報)

竹田浩子1) 池田浩己1,2) 冨岡公子3) 圓藤陽子4) 榎本雅夫2) 山下敏夫1)
関西医科大学耳鼻咽喉科1) 日本赤十字社和歌山医療センター耳鼻咽喉科2) 大阪府立公衆衛生研究所3) 東京労災病院産業中毒センター4)

【はじめに】空気環境が原因で発症すると考えられている,

いわゆるシックハウス症候群(以下SHS)や化学物質過敏症(以下CS)は,多様な不定愁訴を訴え,多くの診療科を受診されていると推察される.

現時点ではこれらの診断基準や疾病概念は不明確なため医療現場では苦慮する事が多い.

今回,当科アレルギー外来を受診する患者の中でいわゆるSHSやCSと考えられる患者について検討を加えたので報告する.

【対象】SHSおよびCSの疑いで関西医科大学耳鼻咽喉科アレルギー外来を受診した70名(男性16名女性54名).

【方法】受診時に詳細な問診,視診および血液生化学検査,鼻汁好酸球検査,生理機能検査(重心動揺,視追指標検査),QEESIやSTAI等の問診票記入などを施行した.

【結果】初診時に患者の多くは眼,鼻,咽頭の刺激症状を訴えていた.

その他に頭痛,眩暈,全身倦怠感,呼吸困難,発疹などの不定愁訴が多く認められたが,視診上は著明な変化は認められなかった.

受診患者の約30%には通年性もしくは季節性のアレルギー体質が認められた.

ホルムアルデヒドIgE抗体検査では陽性例は認められなかった.
第19回日本アレルギー学会春季臨床大会 2007年6月開催