・なかさんご一家
ビフォアアフター
二つ目のご一家。
こちらは地方に住んでいるご家族。
最近お子さんが生まれたそうです。
はじめは「たった10日間オーガニックに切り替えても、特に(体内農薬数値も含め)大きな違いが出ないのでは?」と思っていたのだそう。
しかし結果は大きく数値が下がっていました。
原発事故があってから、食の安全について気にするようになっていたというご一家。
不安はあったものの、「もし生活を変えることができるのなら。」と思って応募したそうです。
おいしかった!
「子供がオーガニックを食べるにあたってカレーライスを食べられなくなるのが心配です。」
と、少し不安に思われていたなかさんご家族。
でも、実際にはオーガニックのカレーも販売されていたそうで食生活での不便を感じることもなく生活ができたのだそう。
地方にお住まいのため、なかなかスーパーでは入手が困難なこともあり、
オーガニックにたいしてはじめは「ハードルが高いのでは・・・」という漠然としたイメージがあったようですが、
ネットなどを駆使して食材を選ぶことで無事オーガニック生活が実現されました。
ご家族の中で「オーガニック食材を使用した料理はとてもおいしい!」というよい反応があったそうです。
料理がいつもよりさらに楽しめた!
もともとオーガニック食材は特に使っていなかったもののお料理がすきだったというなかさん。
プリンやケーキやパンなど料理も、食材選びからこだわることでより楽しめたそうです。
食事に気をつかうようになった!
体内の農薬の数値が変化したことや、生活に大きな変化を感じたことで、
今までによりいいものを選んでいきたいと思ったのだそう。
両者ともに、体にも心にも、非常によい影響を感じていただけるといううれしい結果が!
現代日本における農薬の問題点
この実験結果をみて皆さんはどう思われましたか?
「できることならオーガニック食材を取り入れたい」
という方にとっては背中をおされるような内容ですよね。
一番の問題点はコストのこともそうですが、
「身近な場所にオーガニックなものがないこと」なのではないでしょうか?
グリーンピース曰く
現代における農薬の問題点は、
「リスクについては科学的に明確には解明されていない。
しかし私たちの体の中でどういった変化を起こすのかについても研究が進んでいない。
長期的に見たときの健康に及ぼされる影響についても研究が進んでいない。」
とのとのこと。
一部の専門家の間は農薬に対して危険性を危惧する声もありますが、あまり公にならない情報でもあります。
消費者は「実際どうなのだろう」という疑問をもちつつも、
「安全とは言い切れない」ものを毎日食べているのですね。
国の基準に従っているスーパーが多数。
そんな中、私たちの食生活において
切っても切り離せない場所が「スーパー」。
でも、スーパーを見渡すとお気づきの通りほとんどオーガニック食材は見当たりません。
それどころか、食品ですらない添加物の記載がずらずらと並んでいる
加工食品の品ぞろえの方が圧倒的に良い。
そんな現状です。
身近な存在であるスーパーでオーガニックなものが売っていないことが問題であることは言うまでもない事実ということです。
では、
スーパーは、いったい何をしているんだ!
スーパーが「オーガニック」と取り入れたらいいじゃないか。
そう思われましたか?
グリーンピースがスーパーに向けて行ったアンケートでは、
野菜の仕入れや野菜の判断基準について
「国の基準に従っています」
というところが大多数だったそう。
しかし、基準といってもEUなどと比べると日本はまだ圧倒的にゆるく、
ネオ二コチノイド系農薬など、すでに各国では禁止されはじめているもの
ですら日本ではまだ使用され続けている傾向にあります。
グリーンピース曰く
「今後、日本ではオリンピックがありますがこれにあたり海外客は増加することが予測できます。
しかしオーガニック認証をとるためにも数年、そして畑を作るためにも一定の時間がかかることもあり、
できる限り早い段階で健全な方法で作られた作物を増やすための施策を国をあげて今すぐ始めないと間に合わない。
現状のままでは厳しい。」
のだそうで、まだまだ課題は大きいことがわかります。
その一方
「ロンドンやリオなども、オリンピックがきっかけで食材の調達指針が大きく変わったという過去の事例があります。
グローバルな視点が必要にならざるを得ないオリンピックを通じて野菜などの調達方針を大切にするようになったという事例もあるので、
日本にも期待したいです。」
ともおっしゃっていました。
今後日本が少しずつ「オーガニック化」していくことを願うばかりですよね。