反射性交感神経ジストロフィー(CRPS/RSD)とは? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・反射性交感神経ジストロフィー(CRPS/RSD)とは?

理解しにくい慢性疼痛としてCRPS/RSDもまた治療の難しい疾患です。

末梢神経の外傷により引き起こされた焼けつくような痛みと定義されますが、原因となる外傷が無い場合もあります。
簡単にいうと、外傷により痛みのシグナルが大脳に伝達される一方、交感神経が興奮して、末梢神経を収縮させ、出血などを止めようとする。

出血が止まると交感神経の興奮も終わり、血管が拡張して組織修復のための栄養を送る。

しかしこのメカニズムが異常になると、交感神経が過剰に反応して興奮が持続し、末梢神経が長時間収縮するため、組織の栄養が低下し(ジストロフィー)、それがまた疼痛を生じるという悪循環を起こすこととなります。
例えば歯を抜いたことさえ原因となりえます。

また痛み止めの注射や神経節ブロックが痛みを増大する事もあります。

骨折、捻挫、打撲のほかに脳血管障害、心筋梗塞、内臓疾患によっても起こることもあります。
診断は感覚異常、発汗・血流異常、運動機能の低下、四肢の萎縮、表層・深部組織構造の変化をみますが、はっきりとはしないようです。

痛みは 単に外傷を受けた部分に留まらず、拡大する場合もあります。微風にさらされただけでも激しく痛む例もあります。診断と治療は大変専門的であるため慎重に行 うべきでしょう。
 
参考文献:SAWARABI・別冊 「難治性疼痛の臨床」 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD) 広島大学医学部 整形外科 Vol.2 No.1,2,4 1991 Vol.3 No.1 1992
  :山梨医科大学のホームページ