香料・柔軟剤被害者の声 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出展:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
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・香料・柔軟剤被害者の声
香料に苦しむ化学物質過敏症患者のお二人に香料被害の実態をご報告いただきました。
プライバシーへの配慮から、匿名でのご報告とさせていただきます。
1(女性) 将来を奪う化学物質過敏症化学物質過敏症患者となって 

私は15、6年前から化学物質過敏症になりました。

最近、感じることは、深呼吸できる場所がなくなったなぁという事です。
4、5年前まで、冬場に限っては、朝、窓を開けて、外気を部屋に入れると気持ちよく深呼吸ができましたが、最近は、冬場の早朝でも香料のにおいがして、さっさと窓を閉めなければいけません。買い物に出かけても、強い香りを身にまとった人とすれ違うだけで、クラクラしてしまいます。
落ち着いて、呼吸ができる場所がほしいとつくづく思います。

長女も化学物質過敏症に
 私には高校を卒業したばかりの18歳になる長女がいます。

彼女は、10年前から化学物質過敏症です。

娘の体調が大きく悪化したのは、5年前、中学2年生の時でした。

強い香りのついた柔軟剤を使っている人が増えてきたことも原因の一つですが、それに加えて、思春期をむかえた子どもたちが、自分のにおいを気にしはじめ、制汗剤を体育や朝部活の後に使うようになったことも大きな原因の一つです。

制汗剤は、スプレー式の物が多く、香料が教室中に充満し、娘は身体のだるさ、偏頭痛を訴え、別教室で待機したり、早退したりすることが増えるようになりました。

香料があふれる高校の教室環境
 高校に入ってからの方が、教室のにおいはひどくなったように思います。

今どきの子ども達が、どれだけの種類のにおいをつけているかご存知でしょうか。

シャンプー・リンス、整髪剤、洗顔料、歯磨き粉、化粧水、リップにハンドクリーム、衣類の洗剤と柔軟剤、制汗剤、荷物や靴には消臭剤と、10種類以上のにおいを身にまとっています。

これだけのにおいを身にまとった生徒たちが、1日中、冷暖房完備でほとんど換気されることのない教室にいるわけです。

教室のにおいがどうなるか想像がつくと思います。

娘は高校に入ってから、教室で授業を受けるとフラフラして集中力がなくなり、吐き気や頭痛などの症状が頻繁に出るようになりました。

そのため、ほとんど別室で自習をし、補講をしてもらったり、テストは窓を開け放った別教室で受けたりなど、学校側の理解と協力によって、なんとか卒業することができました。

将来を奪う化学物質過敏症
 一度、化学物質過敏症を発症してしまうと、人生の幅が大きく狭められてしまいます。

みんなと一緒に普通に学校生活を送ることも、アルバイトをすることも、友達と遊びに行くことも難しくなります。

進学や就職すらままならなくなります。

娘のような子どもをこれ以上増やしてよいわけがありません。

しかし、実際には、子どもの友人にも強い香りを嗅ぐと、お腹や頭が痛くなったり、くしゃみが止まらなくなったりする子もおり、化学物質過敏症の予備軍は増えていると思われます。