・有害化学物質が何世代へも受け継がれてしまう継世代毒性
子育ては、生まれる20年前から始まっている
「妊娠デトックス」という言葉を聞いたことある方も少なくないと思います。
出産後にデトックス効果を感じるというものです。
出産をするときに、赤ちゃんと一緒に、胎盤や血液や羊水を体の外に排出します。
それと同時に、今まで溜め込んできた体の中の老廃物が体の外に出ていくことがあります。
出産を幾度も立ち会った医師の中には、羊水から石油性のにおいを感じる妊婦がいると言われています。
しかし、それはまだいい方で、お母さんの胎盤を通して赤ちゃんに有害化学物質・有害ミネラルが移行するケースがあります。
有害ミネラルである水銀は、マグロなどの大型魚介類に多く蓄積しているため注意する勧告が厚労省で出されております。
近年では有害化学物質による「継世代毒性」に注目されております。
その理由が何世代にも渡って受け継がれることににより、病気の大半が有害化学物質の影響を受け、代々引き継がれていることが解明されつつあります。
実際、身の回りの日用品や農薬、合成化学添加物質、合成薬品、環境汚染などから、母親の胎内に吸収されてしまった環境ホルモンは、胎内にまで蓄積され、羊水や胎盤、へその緒からダイオキシンなど環境ホルモンが検出されることが多くなってきています。
環境ホルモンは、母体の胎盤からのホルモン分泌に異常をきたし、胎盤を通して胎児にも侵入し、胎児自身のホルモン活動を撹乱してしまいます。
また、成人と比べて胎児は、体が大きくないのでお母さんの継世代毒を同じ分だけ体内に入ったとしても、体が未発達であることもあり毒性が強く出る可能性が示唆されています。
また、世間での認知があまりされておりませんが、子供の健康と環境に関する調査「エコチル調査」を環境省が税金を使って行われています。
子どもたちの健康状態、育児環境、子育て家庭の生活実態を追跡調査行っていることも知っておきましょう。
エコチル調査www.env.go.jp/chemi/ceh/
私たちにできること
排泄機能を正常に
現代に生きる私たちが、今から20年間有害化学物質や人体に有害な事項を全くない状態で20年過ごすことは、残念ながら現実問題できません。
私たちが今からできることをするしかありません。
その方法は、自分の排泄機能を正常に保ち体内デトックスをしっかりと行うことです。
腸
腸では、便による排泄が行われます。
主に肝臓で代謝された脂っぽい毒素(脂溶性毒素)から死んだ細胞まで排泄されます。
デトックスの中でも全体の7割以上をしめます。
そのため、便秘による宿便は毒素を長時間滞在させることになることや、腸には脂っぽい物質を再利用しようとする機能(腸管循環)も備わっています。有害化学物質は脂溶性が多いので、間違って体の中を再度巡ることになります。
しっかりした、腸内の排泄習慣の大切なのです。
肝臓
肝臓の役割は、栄養を蓄える役割だけでなく、体に入ってきた毒素を解毒して、体の外へ排泄しやすくしています。(代謝機能)アルコールを解毒しているのも肝臓なのです。血流を良くすることで、肝臓に流れる血液も増えます。そうすると肝臓の解毒機能も上がります。
腎臓
腎臓では主に水っぽい毒素(水溶性毒素)が排泄されます。
1日に水を1〜1.5L飲むと体液量が増える分、腎臓からの排泄が促されます。
その時に注意していただきたいのが、あまりミネラルが多い水をたくさん飲むと腎臓に負担になったり、お腹がゆるくなるので、硬度が100を超えるような海外のミネラルウォーターを飲む時は、硬水と軟水を組み合わせるなどの工夫をしてみてください。
水分は腸にも作用してデトックスを促進しますが、飲みすぎるとお腹がゆるくなるので注意が必要です。
汗
汗も効果的なデトックス方法の1つで、脂っぽい毒素の排泄に関係します。
運動をしたり、岩盤浴やマッサージなどでリンパの流れも良くして、汗を出すことでよりデトックス効果が期待できます。
血液の流れも良くなり、体の調子も良くしてくれます。
肥満
肥満になりますと、お腹周りに内臓脂肪が溜まりやすくなります。
有害化学物質・有害ミネラルの多くは油に溶けやすいです。
肥満は、体からの毒をを溜め込むことにもつながります。しっかりと食事管理、適度な運動でお腹周りぐらいはすっきりさせましょう。
取り入れないようにする
自然分解性の高い製品を使用する
EU-Bio-Logo 出典:Bio-Hotel Edersee
今、ヨーロッパでは「BIO」(ビオ)マークの付いた商品が多く販売されています。
BIOマークは、添加物を含まない、オーガニック食材を使われている製品や、自然分解されるような素材で作られた製品でないとつけることができません。
少し高くても、自分の健康と地球のために選択している方が多くいらしゃいます。
他にも、洋服・食器洗い用洗剤が、洋服や食器に微量残っても数時間で洗剤成分が水と二酸化炭素に変換されるものも存在します。
自分の体に触れたり触る製品に気を使って見るように生活していきましょう。自分を守れるのは自分だけなのですから。