・http://www.sankei.com/west/news/160910/wst1609100033-n1.html
2016.9.10 11:30更新
水道水の塩素、わずかな化学繊維も受け付けない “子供たちの未来”守るため患者が講演会企画
化学物質過敏症(CS)の認知度をもっと高め、早期発見につなげるとともに、病気に対する理解も深まってほしい-。
そんな思いから、重度のCSに苦しむ大阪市平野区の中島美穂子さん(55)が、吹角院長の講演会を11日に同区のコミュニティプラザ平野(平野区民センター)で企画した。
中島さんは10年前、テレビ番組でCSのことを知って吹角院長のもとを訪れ、診断を受けた。
「それまで数え切れないほどの病院に行ったけれど、『気のせい』『更年期障害』と言われ続けた」。
症状は重篤で、水道水に含まれる塩素にも反応するため、風呂では浴槽にためた湯に塩素を中和する溶剤を入れて使用。わずかな化学繊維も受け付けないため、着る物は下着から全て無添加の木綿で手作りしている。
講演会を企画した最大の理由は、自覚のないCS患者の重症化を防ぎたかったから。
「子供や若者の未来がかかっている。自分にできることはしていきたい」。
体力的にも経済的にも負担は大きいが、強い使命感が中島さんを駆り立てている。
午後2~4時。参加費千円。定員80人で先着順。申し込みは中島さん((電)090・8212・7499)。