5.ジアゼパム「アメル」が向いている人とは?
?不安だけでなく緊張感も強い方
?睡眠が不安定な方
?頓服をそこまで頻回に使わない方
?他の抗不安薬で離脱症状が出てしまう方
ジアゼパム「アメル」は、4つの作用にバランスよく効果が期待できるお薬です。
不安感だけでなく身体の緊張が強い方、睡眠状態が不安定になっている方には効果が期待できます。
ジアゼパム「アメル」1剤でいろいろな症状が改善されていく可能性があります。
即効性も期待できるので、頓服としても使うことができます。
ただ、ジアゼパム「アメル」は薬が身体に残りやすいお薬です。
頓服を続けて使うと、眠気やふらつきなどの副作用が出てしまうことがあります。
頓服として使う場合は、そこまで頻繁に頓服を服用しない方の方がよいです。
また、ジアゼパム「アメル」は依存性が低いお薬です。
作用時間が長く、抗不安作用がそこまで強くないためです。
このため、他の抗不安薬で離脱症状が出てしまってなかなか減薬できない時に、ジアゼパム「アメル」に置き換えてみることがあります。
ジアゼパム「アメル」に置き換えた後に少しずつ減量していくと、スムーズにやめられることが多いです。
6.一般名と商品名とは?
一般名:ジアゼパム 商品名:セルシン・ホリゾン・ジアゼパム「アメル」
まったく成分が同じものでも、発売する会社が異なればいろいろな商品があるかと思います。医薬品でも同じことがいえます。
このためお薬には、一般名と商品名というものがあります。
一般名というのは、薬の成分の名前を意味しています。
発売する会社によらずに、世界共通で伝わる薬物の名称です。
「ジアゼパム(diazepam)」に統一されています。
主に論文や学会など、学術的な領域でこれまで使われてきました。
商品名とは、医薬品を発売している会社が販売目的でつけた名称になります。
「セルシン(cercine)」は、先発品の製造元である武田薬品がつけた名前です。CERtain(確実な)+精「神」(cine)=cercineとなっていて、英語と日本語を組み合わせて名づけられました。
「ホリゾン(horizon)」は、同じく先発品の製造元である丸石製薬がつけた名前です。
その英語の意味は水平線ですので、水平線のような心の安定を期待して名づけられました。
先発品のセルシン/ホリゾンは、日本では1964年から発売されています。
特許はとっくにきれていますので、ジェネリック医薬品がたくさんつくられました。
ジアゼパム「アメル」は、1998年に共和薬品より発売されました。
ジアゼパム「アメル」の効果や副作用について詳しく知りたい方は、
ジアゼパム錠の効果と作用機序
ジアゼパムの副作用の副作用(対策と比較)
をお読みください。
まとめ
ジアゼパム「アメル」の作用の特徴は、
?抗不安作用「中」
?催眠作用「強」
?筋弛緩作用「強」
?抗けいれん作用「強」
ジアゼパム「アメル」のメリットとしては、
?即効性がある
?作用時間が長い
?幅広い効果が期待できる(筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用)
?依存性が低い(90日処方できる)
?剤形が多い
ジアゼパム「アメル」のデメリットとしては、
?ふらつきが多い
?日中の眠気が多い
?睡眠の質が落ちる
ジアゼパム「アメル」が向いている方は、
?不安だけでなく緊張感も強い方
?睡眠が不安定な方
?頓服をそこまで頻回に使わない方
?他の抗不安薬で離脱症状が出てしまう方
runより:化学物質過敏症には神経、精神の症状が起こるので処方される事も少なくないと思われます。
薬物過敏症にならない為に薬をよく知っておくのが重要かと私は思います。