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電磁波を計ってみよう!
普段わたしたちは、家の中でどのぐらいの電磁波を浴びながら生活しているのでしょうか?妊娠中や子育て真っ盛りのbabycomユーザーにとって、やはり一番気になるところ。
そこで、市民科学研究室とbabycomでは、埼玉県野田市にお住まいのIさんご一家にご協力をいただき、実際に家の中の電磁波を計ってみることにしました。
Iさんご一家は、ご夫婦とお子さん4人の6人家族。
今年7月に新築したばかりのお宅は、太陽エネルギーの自家発電を備えたオール電化住宅です。
システムキッチンには今話題のIH調理器も。
今回は宅内にある20種類の家電製品の電磁界強度を計ってきました。
★今回使った計測機器
低周波の測定には、「EFA-300」という計測器を使用しました。
今回は磁界の大きさを測りました(別の家電製品を用いて電界を測った時の値は次回に紹介します)。
この他に低周波の磁界の測定には「ガウスメーター」も併用。掲載データは「EFA-300」の計測値です。
また、電子レンジなどの高周波の測定には、100k~3GHzの周波数帯を測定できる「EMR-300」という機器を使用。
6分間計測してその間の平均値と最大値を表示することができます。
棒の先についたオレンジ色の球体が測定するためのプローブ。
計測した値は、低周波の磁界の大ききをミリガウス(mG)、高周波の電力束密度(電界と磁界をあわせた電磁波の強さ)をマイクロワットパー平方センチ(μW/・)で表しています。
■Iさん宅のバックグラウンドの電磁波は?
*測定の対象を除いた環境中に存在する電磁波
・リビングルーム :0.2mG
・ダイニングルーム:0.2mG
・キッチン :0.3mG
ブレイカーのスイッチを切り電気の通ってない状態にしてバックグラウンドの電磁波レベルを計測しました。
火曜日の午前11時、Iさん宅のバックグラウンド磁界は、リビングルームとダイニングルームの中央でそれぞれ0.2ミリガウス、キッチン中央で0.3ミリガウスを計測。
ブレイカーを切っても外の電線からブレイカーまでは電気が流れているので、家の中には電磁波が存在しているのです。
また、家から150mほど離れたところに送電線があり、その影響も出ているかもしれません。
■キッチン
キッチンには電子レンジや冷蔵庫など強い電磁波を出している家電がたくさんあります。
データを参考に、使い方や使用時間などの工夫をしてみてはいかが。
電子レンジ:
使用中、正面から30cm離れたところで計測
磁界:39mG
高周波電力束密度(*マイクロ波):
最大値 6.7μW/・、平均値 1.8μW/・
電界については安全基準が設けられていますが、磁界については何の規制もないのが現状。
やはり使用中30センチ離れたところで39ミリガウスと一般の家電に比べ強い磁界が出ていました。
側面や後面からはより強い磁界が出ているとのデータもあります。
IHクッキングヒーター:磁界
(ビルトインタイプ)
2.5kwのコンロ1個、中火で使用
・正面から5cm:24.0mG
・正面から25cm:8.6mG
・コンロ真上から30cm:24.0mG
2.5kwのコンロ2個、中火で使用
・正面から5cm:47.0mG
IHクッキングヒーターは、ピーク時の周波数が20キロヘルツという高めの周波数を使っています。
2.5kwのコンロ1個を使って正面から5センチ離れたところで24.0ミリガウス、25センチ離れてもまだ8.7ミリガウスを計測。弱火、強火など火加減での差はほとんどありませんでした。
また、2.5kwのコンロを2個使用の場合は、5センチ離れたところで47.0ミリガウスと磁界は約2倍の強さに。
使用するコンロの数に比例して磁界は強くなるので、全部のコンロを使用すると相当強い電磁波に晒されることになります。
特にコンロの上部は距離が離れても強いので、調理中はくれぐれも鍋の中を頻繁にのぞかないよう注意したいものです。
冷蔵庫:
・高さ90cm、正面接近:0.4mG
・高さ90cm、側面接近90cm:0.6mG
・高さ170cm、側面電源近く:3.6mG
正面よりも側面から強い磁界が出ていました。
特に電源近くでは正面の10倍近い、3.6ミリガウスの磁界を計測。
冷蔵庫の横に立ったまま長い時間調理するようなことは避けたいもの。
一般的に冷蔵庫は後面の電磁波が強いといわれています。
炊飯器:
・炊飯時、正面から30cm:8.5mG