方針と手順
・建物の改築、塗装、殺虫剤散布、フロアのワックスがけ、カーペットのクリーニングなどについて、掲示、印刷物、電子メール、社員名簿な どを利用して、事前に知らせておくことを、方針として明記する。
通知を希望する人のために、任意登録の名簿を作成しておいてもよい。
・労働者の曝露量を減らすため、可能であれば、清掃、保守、改築などの作業は、建物を利用する人がいない時間に行う。
・職場の方針を柔軟にし、上記のような場合には、化学物質過敏症の人に対して、別の事務所を用意する、建物内の別のフロアもしくは別の建物で勤務する、自宅で 勤務するなど、勤務場所を変更することを認める。
・一時的もしくは継続的に、自宅勤務を許可する。
・喫煙および香水の使用をしないことを職場方針として定める。
・柔軟な休憩時間の利用を方針として定め、外の空気を吸ったり薬を服用したりできるようにする。
・会議室内に喫煙および香水の使用をしない区域を設ける。 これが不可能な場合、患者が電話会議やテレビ電話を利用してはなれた場所から会議に参加することを認める。
・柔軟な勤務スケジュールを方針として定め、建物内に人が少ない時間を選んで勤務できるようにする。
・人工呼吸マスクの着用、服薬などのための休憩、診察をうけるための休暇取得などを認める。
・すべての人が支障なく働けるような職場環境作りについて、上司や同僚への教育を行う。
いかなる嫌がらせも許すべきではない。
意識向上と障害への理解の浸透によって、他者を受け入れる風潮を強化する。
香水について
JANには、職場や公共の場での香水過敏症に関する問い合わせが数多く寄 せられています。
香料への曝露がきっかけとなって化学物質複合刺激反応や環境病が発症することはよくあります。
Fragranced Products Information NetworkのBetty Bridges、RNによると、香料がおよぼす健康への影響は、一般的な健康問題であり、室内の空気環境の問題であり、通勤の問題であり、環境問題でもあ るということです。 彼女は、その他の場所で使われる香料と同様に、職場で用いられている香料にも、アレルギー、ぜん息、偏頭痛、化学物質過敏症などの患者に悪影響を与えるこ とが多いと述べています。
嗅覚過敏症についてのさらに詳しい情報については、JANまで問い合わせるか、以下のページを参照し てください:
嗅覚過敏症患者への職場環境整備案
http://www.jan.wvu.edu/media/fragrance.html