6 PM2.5に関するQ&A
Q1.「暫定的な指針となる値」について
A1.国の専門家会合では、1日平均値70μg/m3を超える場合には、注意喚起が必要とされています。
Q2.「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、予報がでるのですか。
A2.国の専門家会合で、注意喚起のための暫定的な指針がとりまとめられ、1日平均値70μg/m3に対応する濃度として、一般環境大気測定局の午前5時~7時までの1時間値を測定局ごとに平均した濃度の2番目に大きい値が85μg/m3を超過した場合には、住民の皆様に対し「朝の注意喚起」が、午前5~12時までの1時間値を測定局ごとに平均した濃度が80μg/m3を超過した場合には、「昼の注意喚起」が行われます。
Q3.いつから注意喚起が行われるようになったのですか。
A3.「朝の注意喚起」は平成25年3月1日から、「昼の注意喚起」は平成25年11月29日から行っています。
Q4.過去に大阪市で注意喚起が行われたことはありますか?
A4.平成26年2月26日、南港中央公園局の午前5時~12時の平均値が80μg/m3を超過したため、昼の注意喚起が初めて行われました。
Q5.市民の皆さんや学校園に対してPM2.5の注意喚起情報は、どのような形で周知・伝達していくのですか。
A5.高濃度予測時の「注意喚起」は大阪府の防災情報メールで配信されます。
配信された情報を受け、環境局ではホームページに掲載するとともに、各区役所へも情報発信し、注意喚起情報を掲出するなど、周知を行います。
各学校園については教育委員会事務局により周知が行われます。
Q6.「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、どのようなことに注意すればよいですか。
A6.PM2.5濃度が暫定的な指針となる値を超えた場合には、その吸入を減らすため屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすことは有効です。
その際、屋内においても換気や窓の開閉を必要最小限にするなどにより、外気の屋内への侵入をできるだけ少なくする必要があります。
特に呼吸器系や循環器系の疾患を有する方、子どもや高齢者などは、より影響を受けやすい可能性があるので、普段から健康管理を心がけるとともに、体調の変化に注意することが大切です。
また喫煙により、室内のPM2.5濃度が大きく上昇することが知られています。
Q7.注意喚起のための暫定的な指針となる値を超えた場合、体育祭等の屋外行事は中止する必要がありますか。
A7.PM2.5が注意喚起のための暫定的な指針となる値を大きく超えない限りは、体育祭等の屋外行事を中止する必要はないと考えられます。
但し、呼吸器系・循環器系疾患を有する方、子どもなどは、健康な成人に比べ影響を受けやすく個人差も大きいと考えられるため、普段から健康管理に努めるとともに、PM2.5濃度が高い場合には、個人の体調に応じてより慎重に行動することが望まれます。
なお、「大きく超える場合」の具体的な値については、専門家会合においても「現段階では高濃度域での健康影響に関する十分な科学的知見がないため、具体的な値を示すことは困難」という結論でしたが、米国の空気質指数(AQI)を参考にすると、日平均値が140~150μg/m3を超える場合、すべての人は長時間の激しい運動や屋外活動を中止すべきとのアドバイスがなされています。
Q8.季節によってPM2.5濃度は変動しますか。
A8.例年、冬季から春季にかけてはPM2.5濃度の変動が大きく、上昇する傾向がみられ、夏季から秋季にかけては比較的安定した濃度が観測されています。
Q9. 農産物の安全性に影響はないのですか。
A9. PM2.5が農産物に付着することは想定されますが、懸念されているPM2.5 の影響は主に呼吸器系へのものであり、摂食による健康影響はこれまで報告されていません。
Q10. PM2.5と黄砂の関係はどのようですか。
A10. 黄砂は、東アジアの砂漠から強風により大気中に舞い上がった砂(土壌・鉱物粒子)が浮遊しつつ降下する現象です。
日本へ飛来する粒子の大きさは4μm付近のものが主ですが、一部2.5μm以下の微小な粒子も含まれているため、PM2.5の測定値も上昇することがあります。
また、黄砂が輸送される過程で、大気汚染物質の発生が多い地域を通過する場合、これらの物質とともに日本へ飛来することがあります。
なお、明確な結論は得られていませんが、黄砂による健康影響については、喘息等の症状が悪化する等の報告もありますので、黄砂の飛来に伴ってPM2.5 濃度も上昇している時には注意して下さい。
Q11. PM2.5と花粉の関係はどのようですか。
A11. 花粉の大きさは30μm程度で、PM2.5よりもかなり大きく、アレルギー疾患の一つである花粉症の原因となることが知られています。
花粉とPM2.5の複合影響については、現時点で明確な知見は得られていませんが、過去の動物実験ではPM2.5の一部であるディーゼル排気粒子が鼻アレルギー及びアレルギー性結膜炎様病態を悪化させるとの報告もありますので、PM2.5 濃度が高いときには注意して下さい。
Q12.PM2.5と喫煙(たばこの煙)はどのような関係がありますか。
A12. たばこの煙には多くの有害な微小な粒子が含まれており、全席喫煙の飲食店や喫煙室内のPM2.5濃度は数百μg/m3に及ぶこともあることが報告されています。
「微小粒子物質(PM2.5)に関する専門家会合」の報告書
最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応(平成25年2月) (pdf, 480.09KB)
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q&A) (pdf, 175.99KB)