2. 消費者との関係
■ 環境保全型農業の農産物は主にどこで買えるの?
各マークが消費者とどのように接点を持っているのかを調べるために、販売エリアを尋ねたところ、県内を主とするところが半数を超え、県外が主と回答したのは岩手県、千葉県、高知県の3 県でした。
Q. 有機農業をはじめ環境保全型農業による農産物であることを示す表示ラベル(以下、環境保全型農産
物表⽰示ラベル)をつけた貴都道府県産の農産物の、主な販売エリアを教えてください。
A. 県内が主:25 県(北海道、青森、宮城、山形、福島、栃木、群馬、埼玉、東京、石川、福井、三重、滋賀、大阪、兵庫、奈良、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、福岡、大分、沖縄)
B. 県外が主(県内でも売っているが県外の方が多い場合を含む):3 県(岩手、千葉、高知)
C. 県内と県外おなじくらい:0 県
D. わからない:17 県(秋田、茨城、新潟、富山、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、京都、和歌山、香川、愛媛、佐賀、長崎、熊本、鹿児島)
■ 消費者にはどう伝えているの?
消費者へ、特別栽培の農産物をどのようにアピールしているかを尋ねたところ、主な回答は、ホームページ、チラシ、イベント、広告でした。
このほか、販売店や直売所を把握してポスター掲示やレシピメモに記載して配布しているところ、販売店の店頭のポップでの注意喚起など、より消費者に近いところでの情報提供をしているとの回答もありました。
さらに、販売店を指定し看板を交付する(岡山県)、農家の宣言とそれを応援する消費者の応援宣言を募集するウェブサイトを作成し、双方向からの認知度アップを目指すとりくみ(熊本県)など独自の取り組みの紹介もありました。
■ 消費者にはどれくらい知られているの?
都道府県の環境保全型農産物表示ラベルが、それぞれの販売エリアで(県内、全国など)、消費者にどの程度度広まっているかを訪ねたところ、下記のような回答が得られました。
データに基づいているところと、そうでないところがありますが、環境保全型の農産物である旨のラベルが購入の基準になっていると認識している都道府県はなく、また、認知度度についても、意味があまり理解されていない、マーク自体が知られていない、をあわせて32 都道府県と、自己評価はかなり控えめな結果となりました。
Q. エコラベルがのどくらい消費者に伝わっていると思いますか?
A. 広く知られており、よく理解されていて、この環境保全型農産物表示ラベルのついた商品は選んで購入されている:0県
B. 広く知られており、よく理解されているが、消費者がそれを重視して購入しているほどではない:
5 県(秋田、栃木、群馬、山梨、岐阜)
C. 環境保全型農産物表示ラベルは知られているが、意味はあまり理解されておらず、特に購入の基準になっているとまではいえない: 21 県(北海道、山形、埼玉、千葉、新潟、福井、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、和歌山、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、熊本、大分、沖縄)
D. マーク自体があまり知られていない: 12 県(青森、福島、茨城、東京、石川、長野、奈良、広島、愛媛(複数回答)、福岡、佐賀、熊本)
・選択肢以外:広く知られ、よく理解されるまでには至ってないが、購入の目安となっている。(岡山)
・該当なし、未回答、不明など:8 県(岩手、宮城、神奈川、富山、愛知、大阪、長崎、宮崎)