皮膚吸収による食物アレルギー 兵庫医大が仕組み解明 | 化学物質過敏症 runのブログ

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皮膚吸収による食物アレルギー 兵庫医大が仕組み解明

 皮膚から原因物質を吸収することで起こる食物アレルギーの仕組みを、兵庫医科大(兵庫県西宮市)の研究チームがマウスの実験で解明し、3日発表した。治療や予防につながる可能性があるという。

 チームが皮膚のバリアー機能を弱らせたマウスの皮膚に、タンパク質の一種「卵白アルブミン(OVA)」を塗ったところ抗体が増え、口からもOVAを与えると重いアナフィラキシー症状を発症。
ところが、あらかじめOVAを口から与えたマウスは皮膚に塗っても抗体が増えず、症状も現れなかった。

 さらに、抗体の生成に関わるとされる白血球の一種「好塩基球」と、タンパク質「TSLP」をそれぞれ除去したり欠損させたりしたマウスは、皮膚にOVAを塗っても抗体が増えなかった。
皮膚の上皮細胞で作られるタンパク質「インターロイキン(IL)33」を阻害する抗体を投与したところ、口からOVAを与えても症状を起こさないことも初めて実証した。

 同大免疫学・医動物学講座の善本知広主任教授(56)は「これらの物質を阻害する薬で、治療や予防ができれば。原因物質の制限ではなく、早い段階から適量を食べることの重要性も示された」と話す。

(片岡達美)