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2015年6月10日

寝室に揮発性有機化合物が多い家では子どものアトピー性皮膚炎が多かった
韓国で6歳までの発症を調査

部屋の中の空気が汚れていると、ハウスダストアレルギーなどの反応を起こすことがあります。

揮発性有機化合物と総称されるホルムアルデヒドやアセトンといった物質は、身の回りの工業製品から空気中に放出され、多くの人には無害な量でも、アレルギーの原因になりうると考えられています。

韓国の研究班が、乳幼児への揮発性有機化合物の影響を調べ、6歳までにアトピー性皮膚炎を発症するリスクと関連していたことを報告しました。


◆韓国の生後6か月の子どもの部屋を調査

研究班は、韓国の生後6か月の子どもを対象として次の調査を行いました。


子どもが6か月の時点で、寝室の中で総揮発性有機化合物を測定した。

合計105家庭の親が子どもが36か月の時点で質問票の調査に答えた。

子どもが生後6か月のときに寝室の総揮発性有機化合物の量を測定し、生後36か月で105家庭から、アトピー性皮膚炎を発症したかどうかを質問票で聞き取りました。

◆総揮発性有機化合物が多い家庭でリスク増

調査から次の結果が得られました。


総揮発性有機化合物平均の濃度は平均174.7±115.1μg/m3だった。

総揮発性有機化合物の濃度が上位3/4(242.1μg/m3)の家庭を総揮発性有機化合物の高度曝露群と定義した。

アトピー性皮膚炎のリスクは高度曝露群で上昇し、両親のアレルギー既往歴、家庭の収入、6か月以上の母乳栄養で調整したのちオッズ比3.116、95%信頼区間1.041-9.323となった。

1年以内に新しい家具を買った家庭ではアトピー性皮膚炎のリスクが上昇していた。

総揮発性有機化合物の濃度が上位3/4の家庭では、下位1/4の家庭に比べてアトピー性皮膚炎が多くなっていました。

また、新しい家具を買ってから1年以内の家庭ではアトピー性皮膚炎が多くなっていました。

研究班は「この結果は乳児期の高濃度の揮発性有機化合物および室内の汚染物質への曝露は36か月でのアトピー性皮膚炎のリスクを上昇させることを示した」と結論しています。

揮発性有機化合物とアトピー性皮膚炎に関連があるとすれば、揮発性有機化合物を取り除くことでアトピー性皮膚炎の予防になるかどうかが気になります。

身近な問題だけに、さらに進んだ情報が期待されます。


◆参照文献



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Indoor total volatile organic compounds exposure at 6 months followed by atopic dermatitis at 3 years in children.

Pediatr Allergy Immunol. 2015 Jun

[PMID: 25868723 ]


runより:アトピーどころの話じゃない気がするんですが・・・( ̄_ ̄ i)